№1 ごつごつ！音に触れ《エルモ・ホープ(p)》

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脂肪・筋肉のない、骨・皮動物の触感！
不気味な「ごつごつ」の、音に触れる！

薬中・投獄、44歳の若さで他界！
 

一句

　“骨皮の　ごつごつピアノ　音に触れ”

①-1『メモリアル・アルバム』(55)
《The Elmo Hope Memorial Album》(Prestige PR7675)

エルモ・ホープ(p)、ジョン・オー(b)、ウィリー・ジョーンズ(ds)。


①-2 オリジナル(Pristige PRLP7010)

 

熱いタッチで、美しいメロディーを弾かない。
脂肪・筋肉のない、骨・皮動物の触感がする。
いうなれば、「ごつごつ」と音に触れる感じ。

左手のコードが妙に不協に感じる。

不気味な「ごつごつ」触感がある。
スロウな曲ほど、より顕著に感じるが。
速いテンポでは勢いに乗り、スムースなメロディーを聴かす。
 

バド・パウエルと幼な友達だったという。

そんなこともあり、パウエル派の方。
と称されるが、「ごつごつ」触感が気になると、

とてもパウエル派とは思えない。

ホープ独特のオンリーワン・スタイルといえる。
ただ、このスタイル、国内外での人気は薄い。

と、思われるのだが。

 

　一句

　“骨皮の　ごつごつピアノ　音に触れ”

N.Y.で売れず、57年西海岸へ移住。

これ又、鳴かず飛ばずでN.Y.で復帰。
薬中・投獄の結果、44歳(67年)の若さで他界する。

当①の『Memorial』というと、死後の寄集め盤。

と、思ってしまうが。
原盤テーマは『Meditation』、55年録音リリースされている。
 

♪～♪ 　この曲は速いテンポで、「ごつごつ」感もなくスムースに聴かせます。