№1 灰汁も巧さのエキスかな《エセル・エニス(女性Vo)》

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　 女性ジャズヴォーカル「エセル・エニス」のレコード紹介です。～♪
 

黒人シンガーだが、そうとは思えなくて。

気品溢るる濃厚・淡麗シンガー、とでも。

エラ＆サラに優る？アクの強さがあれば・・

 

一句

　“エニス様　灰汁も巧さの　エキスかな”

　(灰汁：アク)

①『ワンス・アゲイン・・・』(64)
《Once Again・・・/Ethel Ennis》
エセル・エニス(vo)、シド・ベイス(cond.)。
 

《女性ヴォ－カル ブログ紹介》

①『Gloria Lynne』(58)№1 熱苦しくて、耐えれません《グロリア・リン(女性Vo)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

②『Ella Fitzgerald』(45)№2 「きゃんきゃん」スキャット《エラ・フィッツジェラルド(女性Vo)》 - だらずだらじゃず・本音ジャズ

見る限り、黒人シンガーなんだが。
そうとは思えない唄い方に、ちょっと驚く。

「こってり・こてこて」濃厚豚骨歌謡と思えば。

品格で迫る丸鶏出汁の旨さで聴かす時も。
気品溢れる濃厚・淡麗シンガーとでもいおうか。

濃厚黒人シンガーを受け付けない私だが。
エセルの歌声には、まさに・どはまりです。
巧い・上手い・美味い、エラ＆サラに優るのでは。

「Love For Sale」。
ピアノトリオなら、絶対に外したくない好きな曲。

通常、スピード感で勝負する曲なんだが。
エセルは、随分とスローテンポで唄う。

「どろっどろっ・とろとろ～」。
完熟シンガーたっぷりで迫ってくる。
低く響き、と思えば突き抜ける高い声。
巧いもんだ、だるい雰囲気を演じ、そして解き放っていく。

やっぱ、エラ＆サラの上をいくのでは。
とは思うが、国内人気は鳴かず飛ばず。
もっともっと、有名人であってもいいと思うんだが。

まぁ～強いて言えば、色？個性？が乏しいか。
ジャズヴォーカルなら、アクの強さをもう一つ。

って、ことになるんだろうか・・。

 

　一句

　“エニス様　アクも巧さの　エキスかな”

この時、エセルは30歳。
まだまだこれからでしょう、もっと聴きたいエセルです。

 

♪～ 　「Love For Sale」スピードを殺し「だるい」雰囲気を演じてます。