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セルゲイ・ポルーニンのこと

2017年11月11日 | Weblog
ウクライナ出身のバレエダンサー、セルゲイ・ポルーニンのドキュメント映画を観に行きました。
東京でしか上映されないものかと思っていたのですが、昨日お知り合いに新潟でもシネウインドさんでやっていることを教えてもらい、最終日に滑り込みセーフで観てきました。
シネウインドさん、グッジョブ!
先日のデビッド・ボウイの映画といい、チョイスが最高です!

幼い頃から身体能力に優れ、体操の道に進むか、バレエの道に進むか、という選択を迫られ、母の判断でバレエの道に進みます。
その後生まれ育った小さな街から、ウクライナの首都キエフの国立バレエ学校、英国ロイヤルバレエ学校と進む中、人並み外れて踊りの上手い少年の成功のために、父はポルトガルに、祖母までもギリシャに出稼ぎに行き、一家総出で学費を捻出、家族はバラバラになり、また一緒に暮らすために、というモチベーションで頑張っていたセルゲイ少年に突きつけられたのは両親の離婚という現実。モチベーションを失いながらも英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル(最高位)に最年少の19才という若さで就任、しかし突然退団、またロシアに移り著名な振付師ゼレンスキー氏に認められバレエ団で活躍するも、また退団。引退を決意し、ロイヤルバレエ学校の同級生に振りつけてもらった最後の作品がこの"Take me to church"でした。「偽りの教会に連れて行け」、「罪を償う」、「殺すなら殺せ」など、どういう思いでこの曲を選んだかと考えると切なく、ダンスを観て鳥肌が立ちました。彼は家族と暮らすために一生懸命ダンスを頑張っていただけなのに。でもこの動画がyoutubeで公開されて好評を得たことで、ロシアのバレエ団から招待を得て、またダンスを続けることになり、初めて家族も招待して、祖母も、離婚した父と母も両方見にきてくれて、少し希望が持てるエンディングでした。子供の頃は単純に踊ることが大好きだったのに、大きくなって、それがプレッシャーとなり、苦しみとなって、でもやっぱり踊りが好きで、という彼の葛藤が痛いほど伝わりました。成功と引き換えに失ったもの、幸せと成功など、いろいろ考えさせられました。セルゲイ、幸せになってほしい。

セルゲイが踊る"Take me to church"の動画、一応URL書いときます。
普通に検索した方が早いかも(^_^;)
https://youtu.be/c-tW0CkvdDI




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