作品自体には触れたことがなくても、何となくその顔や名前は知っている。
知名度のあるキャラクタはそういうものですね。
今回はそんな名キャラクタをめぐる3つのマンガを紹介しましょう。
※一つ目
小学館から2015年6月5日に発売された「アトムザ・ビキニング」このマンガ本は、あの「鉄腕アトム」の前日譚です。
アトムの生みの親である天馬博士と育ての親のお茶ノ水博士の2人。まだ無名の研究者でしたが、高度な人工知能を備えたロボット開発に熱意を燃やし作り上げたのが、A10シリーズの6号機、シックス こと「A106」でした。
アトムの前身となるだろうこのロボットは、様々なでき事に遭遇しながら次第に人間のような「こころ」に目覚めていきます。
ロボットものを得意とするカサハラテツロー氏が描くシックすのデザインは、故手塚治虫さんの作品とはまた違った魅力があります。
監修には手塚さんの息子である手塚真氏、コンプセトワークには、ゆうきまさみさんがそれぞれ関わっています。
はじめは、お茶ノ水博士の青年期の視点で描かれていた物語が、次第にシックスの視点に寄り添ったものへとかわっていきます。
そうした移り変わりがシックスの自意識の目覚めを、私たち (読者) に教えています。
「鉄腕アトム」読者や手塚ファンをニヤリとさせるこだわりも見せつつ、初めて触れる読者にも楽しめる内容とになっています。
アトム ザ・ビギニング 1 ヒーローズコミックス / カサハラテツロー 【コミック】
アトムザ・ビギニング(02) [ 手塚治虫 ]
最後までお読みいただきありがとうございました。