カンボジアだより シーライツ

国際子ども権利センターのカンボジアプロジェクト・スタッフによるカンボジアの子どもとプロジェクトについてのお便り

「生きる」ことに対するパワーの強い普通の人たち(スタディーツアー感想最終回)

2008年12月26日 13時06分32秒 | Weblog
「生きる」ことに対するパワーの強い普通の人たち     鈴木智子

「カンボジアはどうだった?」と帰国後、よく聞かれます。私は「皆ふつうの人だった。」と答えています。それがツアー参加後、一番に感じていることだからです。バスから見える地方のワラブキ屋根にすむ人は、一見「貧しそう」に見えます。生活は日本と比べて確かに厳しいかもしれません。けれど子どもは近所の子どもたちと素直になって遊び、すぐ傍らには家族がいてとても楽しそうに見えました。

ツアー中は様々なNGOやセンターを訪問し、多くの人の笑顔と真剣な顔を見てきました。宿泊したHCCグッディセンターでは皆が「家族」で大きい子が小さいこの面倒を見て、助け合って生活していました。皆、笑って、泣いて、怒って・・・私たちとなんら変わらない「ふつうの人」です。ただ、私たちよりも「生きる」ことに対するパワーが強い、と感じました。「生きる」ことは皆が平等に持っている権利で誰にも邪魔されることはあってはなりません。子どもたちが持つ将来の夢への道も壊してはなりません。

カンボジアの子どもたちが可哀相だから支援するのではない。「生きる」ことに対する不条理さを取り除くだけです。日本の子どもたちも直面している問題は多々あります。天秤にかけてこれらの問題を考えることは辞めにしようと、あらためて感じました。

 こうした事は、本を読んでいると知った気になっていましたが、いまいち自分のことのように考えることはできませんでした。やはり、現場を見て、自分の肌で感じることが一番だと感じました。多くの素敵な出会いに心から感謝したいです。

次回のスタディーツアーは、2009年3月20日(金)から3月27日(金)を予定しております。詳しくは東京事務局(03‐5817‐3980)までお問い合わせください。
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写真 前列一番右が鈴木智子さんです。

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