Minuma Factory

趣味のひとつ、電子工作、アマチュア無線を中心を紹介する自己満足ブログです。

TS-950 オートアンテナチューナー 自動キャンセル機能追加

2023-09-09 00:00:15 | 自作
SKしたローカル局が使っていたTS-950を使わせていただく機会ができ、動作テストをしているとき、オートアンテナチューナーの動作に違和感を覚えました。

今まで使っていた無線機、TS-690もFT-1000MPも、オートアンテナチューナーのスタートボタンを押し、チューニングが終了すると自動的に受信に戻るのですが、TS-950はスタートボタンをマニュアルで戻さなければいけないということを知りました。
自動的に受信に戻ることは、技術的に難しいことでもないし、他のケンウッドで同じ年代の無線機ではやってること。 なぜ???

↓動作の動画はこちら



無線機を置き換えるにあたり、少しでも使いやすいほうが良いということで、自動キャンセルができるように改造しました。

大きな改造はせず、今あるオートチューナーのスイッチと無線機の制御基板の間に回路を割り込ませます。
次のような設計コンセプトとしました。
① 万が一の時に、もとに戻せるようにすること。
② 内部の配線はできるだけそのままで使えること(電線の延長とかは極力したくない)

②を考えると、自動キャンセルの基板は、今あるスイッチの近くに置くのが望ましいのですが、スペースが非常に小さく、基板レイアウトが困難そうです。
ただ、配線を切り貼りするのも面倒なので、試作してみた結果、回路規模もそう大きくなく、実現のめどが立ちました。

↓もともとのスイッチ回路の基板です(ボケてますが)


↓もともとのスイッチ回路の基板の上に、自動キャンセル制御基板を載せました。


↓自動キャンセル機能追加後の動画はこちら


まだ正式に運用していませんが、チューナー動作開始時と終了時にビープ音が鳴るようにすればベストでした。
実際、一般的な機種は、ビープ音します。 マイコンもPWM機能付きなので、簡単に実現できますが、いかんせん基板スペースがなく断念です。
今後使ってみて、必要と感じたらブザーだけ別のところにつけるなりして対応する予定です。
ちなみに、上記コンセプト②ですが、チューナー動作終了信号をとるため、内部の電線から分岐せざるを得なかったので、完全にコンセプトを守ることはできませんでした。

【一部改良】ハンズフリー運用 ヘッドセットマイク用PTTコントローラー

2023-09-03 21:46:04 | 自作
年末に製作した、PTTコントローラー、何度か使っていて不調はないものの大したことではありませんが、不便さを感じて一部改良してみました。

といっても、単純に受信時のインジケータをつけただけです。
今までは送信時のみ赤LEDが点灯してましたが、今回は受信時は緑LEDが点灯するようにし、正常に作動することがわかるようになりました。
ついでに、コンプレッサーはOFFのほうが余計な音を拾わないので、OFFで固定。 同時にON-OFF切り替えスイッチを外しました。

最終版ということで文字入れのためにラベルを貼って完成です。




しいて言うなら、周波数UP/DOWNボタンがあるといいのですが、ケースに収まらなくなるので諦めです。


これで完成形となりました。 おしまい。

ハンズフリー運用 ヘッドセットマイク用PTTコントローラー

2023-02-25 16:56:00 | 自作
移動運用時に今までハンドマイクを使っていましたが、ログとりでPC操作する際に、マイクを握りながらでは片手入力しかできず、入力中にマイクが返ってくることもあり、スムーズな運用ができないため、ハンズフリーで運用できないかと考えた結果…
長い間使わずに部屋の片隅に放置されていたPCのヘッドセットを首にかけて使うことを思いつきました。 無線機のハンドマイクもコンデンサマイクを使いマイクアンプのないものもあるため、直接無線機につないで試しましたが、相当マイクに口を近づけるか、大きい声を出さないとパワーが出ないため、マイクアンプが必要と判断。 マイクアンプを入れるのであれば、PTTも無線機の”SENDスイッチ”を使わずに手元で操作できるほうが良いとの考えで、マイクアンプ内蔵PTTコントローラーを作成しました。

まず仕様決め。 自作ですので、自分が満足しなければ意味ないので、下記のコンセプトとしました。
・ケースサイズは5cm四方
・ケースはプラスチック(金属では移動運用の運搬時に他のものに傷がつく)
・AGC付き ←口とマイクの距離が一定でないとの考えから
・PTTの操作ボタンは1ボタン(PTT/LOCKを1ボタンで使い分け)
・PTTの操作ボタンはPC用キーボードのような、ストロークの長いスイッチ

部品構成はマイクアンプにTA2011を。 PTTの制御にPIC12F683を使用。
実はPTTのスイッチは拘り度が高く、秋葉原の自作キーボード用部品専門店に行ってフィーリングを確かめてから買いました。

実際に作って試験をしてみると、VHF以上では何も問題なかったものの、HFでは回り込みで相手からはコールサインさえも取れないとのレポート。 予め対策をしていたはずなのですが… また、AGCはむしろ余計な音まで拾いすぎるので、最初から使わない設定で十分でした。 試行錯誤してコンデンサを入れたりとし、何とか回り込みは一切なくなり、完成となりました。

↓内部写真(回り込み対策後)

↓運用時の写真

↓動作は言葉で表しづらいので動画で紹介

移動運用スタイルは後部座席の右側シートを倒して無線機を。 左側シートに座っての運用なので、アームレストにこのコントローラーを置くことで自然な手の位置でPTTの操作が可能となり、想像以上にスムーズな運用ができました。

実際に使ってみての不満(要改善)点
・周波数UP/DOWNスイッチがあると、ダイヤル微調整の際も楽になる。
・送信時は赤LEDが点灯しますが、スタンバイ時は緑LEDが点灯すると嬉しい かも?←無くても問題なし。

この基板サイズですと大陸の基板業者でキャンペーン時はUS$1で作れるので、要改善点を回り込み対策をパターンに織り込んた改良基板を作り、他の基板注文時に一緒に注文しようと画策してます。
ケースへの文字入れはこの改良後にやるつもりです。

TS-690バックライト LED化(その2)

2020-08-06 21:03:57 | 修理・レストア
前回の投稿は実は6月上旬の作業でした。
失敗の落ち込みからようやく立ち直り、バックライト基板を設計しなおし、基板が到着しましたので、改良開始です。

分解の作業は割愛します。
LED基板の新旧比較です。



上が新しい基板、下が前回の基板。
LED自体を高出力(といっても、最大0.5W)にしています。 そして、玉数も12個から14個。
電流は約20mAにしております。(電流はほぼ同じ)

高出力LEDのため、直視不可です。
コピー用紙越しに見ると、新基板が明るすぎて、旧基板がよくわかりません。



早速実装。 途中の写真は割愛です。



明るすぎました。 フィルター帯域表示のLEDと差がありすぎなのと、明るすぎて見づらくなりました。
電流を下げればいいのですが、電流制限用の抵抗を変えるには、液晶を外さなければなりません。 約106ピンのハンダ除去は面倒なので、インバーターユニットのジャンパーの所に抵抗をかまします。



で、結果というと。



上がノーマルのTS-450、下が今回のTS-690 差は歴然です。
輝度もちょうど良い感じです。

基板に余りがあるので、TS-450もLED化する予定です。
基板がたくさんあるので、頒布してもよいのですが、液晶を外すのに電動のハンダ吸い取り機がないとできないので、一般的な作業でなく、ニーズがないかなとも思ってます。

やっぱり、表示がキレイな無線機は気持ちいいですね。


TS-690バックライト LED化(その1)

2020-08-06 20:45:22 | 修理・レストア
久しぶりのアップです。

これまでも色々な部品を作ってきましたが、アップするほどでもない物ばかりでしたが、気分転換にアップします。

手持ちのTS-690ですが、いくつか不都合がでてきました。
①冬になると、電源ON後、表示が出るのに時間がかかる(といっても、1秒以下)
②メインダイヤルを速く回すと、ダイヤルが止まったあとも、周波数が少し動く

①はCFTの劣化は確実でしょう。 ②はCFTのインバーターノイズでは? と思い、この際、バックライトのLED化をしてみることにしました。

まず、分解
ディスプレイユニットを外します。



ハンダ吸い取り機を使い、LCD部を外します。 ピンが106本(確か)あります。 スルーホールですし、ハンダ吸い取り機がないと無理です。



インバーターユニットも外します。
4つ端子がありますが、電源(+とー)、そして交流出力です。
ここはLED化に際して、入力と出力はそのままジャンパーしておきます。



CFLと同じサイズに設計したLED基板です。
LEDの数は適当です。 LEDの順方向電流は定格の7割くらいに抑え、おおよそ18mA。
見た目は、「CFLもあまり明るくないだろうし、いいだろう」と思ったのですが、これが失敗のもとでした・・・



輝度の確認は液晶を再ハンダ(約106ピン)しないとできません。
うまくいくと信じつつ、作業をし、電源ON!



ダメダメです。 全然暗いですね。 しかも、紫っぽい。「やらなければ良かった」レベルです。
(写真では「色以外はいいんじゃない?」と思われるかもしれませんが、ダメです。
輝度不足ということで、LEDの種類、玉数を変えて再挑戦です。

送料込みで約3000円かけて作ったLED基板が無駄になりました。
まぁ、一度で成功するなんて稀ですので、想定内です。

ちなみに、不具合②は直っておらず、結局、ロータリーエンコーダーの配線の位置をずらしたら直りました。
本当に、やらなければ良かった・・・