徒然なる写真日記

趣味に関する事や、日々の中での出来事を脈絡もなく貼り付けていく絵日記帳ブログです

足尾 鉱山社宅:赤倉婆火社宅

2019-06-05 01:39:15 | 足尾/足尾銅山
2019 5月某日 日光市足尾町

現在でも足尾町内の限られた場所ではあるが、かつての足尾銅山の鉱山社宅が残っている

足尾の本山製錬所跡の出川を挟んで向かい側(西側)、住宅地の奥にある赤倉婆火社宅を初めて訪ねてみた

本山製錬所の残った建物の一つ、貯鉱壜(ちょこうびん)が向うに少し見える


赤倉婆火社宅の消化配置図に記載されているのは社宅長屋11軒、合宿所1軒、共同浴場1軒、民家1軒
何時の時代の案内板かは不明


廃屋となっている2階建ての合宿所。どのような用途だったのかは不明、社宅住民の共用棟として使われていたのか?
あるいはかつて大正から昭和の初めには、足尾銅山の従業員の間ではスポーツクラブがいくつもあったと聞くので、合宿所・・社交倶楽部の
様なものなのだろうか。そう朽ちてはいないので割と最近まで使われていたのだろうか?


ごみ置き場?から合宿所を眺める


NO1~NO5までの平屋社宅群







つい最近まで生活されていたような感じ・・


撤収されて生活用具は何もないが畳は綺麗




無人となった棟はトタン塀も倒れている


屋根も落ちてきていた


左奥が浴場と思われる建物。立ち入り禁止


浴場手前の倉庫?


社宅長屋にはいろいろな造りがあるようだ。平屋建てが多いが
 共同風呂  共同便所  共同水場   1棟 3から4軒
会社の社宅は役職によって条件の良い所に引っ越しをする仕組  広さは会社の役職によって変わる
最初は6畳と3畳とお勝手が2畳・・  炊事場、流しは家の外にある処も。
条件が良くなると内便所でお勝手も家の中にある・・昭和50年頃には社宅もほとんど水道が家の中に引かれていました。(町内史より)


プロパンガスが設置されているのでまだ入居されて生活されている


トイレも外にある共同トイレでなく、軒つづきの内トイレ・・この出っ張った部屋がそれらしい


木造の家に昭和の面影がよぎる。建てられてから何年ぐらい経っているのだろう?




夏になると草刈が大変そうだ




社宅長屋の夢のような近所付き合い・・ 昔は近所付き合いが強い
(以下書籍より引用)

社宅の中では今日あったことみんな知っていますよ
Q・社宅の皆さんがですか?
今日こういう事故があったって
Q・それは人づてとかで?
もうなんでもすぐわかる。そこらに共同風呂があるから
誰々がどうしたとかね、誰々が入院したとか。
丁度子供を産んだ頃に、親の自分が風邪をひいちゃって子供だけで風呂に入れられないから、「誰か連れて行ってくれるけ?」って頼んで「はいはい」って。
知っているおばさんが「ああ任せておけ、」って子供を風呂に入れてくれてさ、そしたら違う人が子供を連れて戻してくるんだから。だから風呂に入れてくれる人と着物着せる人は違うんだ。
やっぱり楽しかったですよね。人との交流がね。
社宅があった時には鍵なんて閉めないですよ
荷物だってさ、宅急便とかの荷物が留守だったら「隣置いておきました」だったからね
洗濯物のことも干し物なんか、雨降っているとみんな仕舞って、近所の人が。

今は市営住宅だってね、同じ階でも数件の人にしか行き会わないでしょ?
だから近所の人が何やってんかわからない

生活感や人とのやり取りがまるっきり変化して寂しいような、もったいないような・・






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