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新発意お披露目

2019年01月24日 | 行事
1月7日、8日にはお寺の「御正忌 報恩講法要」という一年で最も大切な法要が勤められました。


※報恩講(ほうおんこう)とは宗祖親鸞聖人のご遺徳を偲び、私たちが阿弥陀さまのお救いをあらためて深く味わわせていただく法要です。
「ご恩に報いる」とあるように、宗祖をはじめとし多くの祖師方、先人方、そしてなによりも阿弥陀如来さまへのご恩を深く見つめていただくご縁です。






たとえば食事ひとつをとってみても、その食事のなかにどれほどの生き物のいのちがあったでしょうか。
その多くのいのちを奪って頂いていくことでしか、我々人間は生きていくことはできません。生きていくというのは、多くの恵み、多くの「いのち」のなかで生かされているということです。
「ご飯を食べる」というたったそれだけのことのなかにも、実はとてつもないいのちのご恩を頂いているのです。
毎日何気なく食べている食事ひとつをとってみても、この私は、毎日の食事のたびに深い恩を感じ、感謝することは果たしてできているでしょうか。

ましてや、私という一人の人間が生まれて今日この日まで、どれほどの人々の手がかかり、気苦労をかけ、見守られ、育てられてきたことでしょう。

日常のなかではついつい、多くのご恩を忘れ、「自分の力だけで生きている」と考える私の恥ずかしい姿がそこにはあるのではないでしょうか。

そんな私でさえも決して放おってはおけないと立ち上がってくださった阿弥陀さまの願いを、そしてそのことを教えてくださる多くの先人祖師方のご恩を受け止めさせていただき、深い喜びのなかで感謝する集いが報恩講です。講(こう)とは、集まり、集いのことです。








報恩講法要では、豫洲楽所(よしゅうがくそ)による雅楽の奏楽のもと、厳かに勤められました。





法要のあとに、ご講師の先生にご法話をいただきます。



二日目には当山の合唱団アランカーラとともに音楽法要を勤めました。








なお、7日の法要後には新発意(長男)のお披露目をさせていただきました。
新発意(しんぼち)とは出家得度された直後の人のことを指しますが、慣習的にこの辺りでは跡取り息子のことを呼ぶことが多いです。



名前を紹介し、お一人お一人にご挨拶をさせて頂きました。







カメラマン不在なのでタイマー撮影でしたが、記念撮影もちゃんとカメラ目線です!
きっと空気を察してくれたのでしょう♪




そのあとは皆さんにたくさんチヤホヤしていただきました☆







お寺の昔のアルバムを見ると、前住職の時の、「私の」お披露目の写真が出てきました。



同じような感じですね!びっくりです。



私がまだ小さいころ、お寺の法要の時には本堂へ上がり、ご門徒のおじいちゃんおばあちゃんにかわいがってもらっていた記憶もあります。
その当時のご門徒方のなかには、一足先にお浄土へ参られた方もいらっしゃいます。今でもお元気な方もいらっしゃいます。
ご門徒方にたくさんのお育てをいただいてきたのだなぁと、今回のお披露目ではそんなことを思いました。


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