避難生活を終えて家に戻った1951年8月、まだ幼い子供たちを残して母が亡くなりました。このことは父を一層の悲しみに突き落としました。母が亡くなって1ヶ月後に兄が軍隊に入り、父は出稼ぎで家にいなかったため、我が家では1番年上の14歳の姉が家長の代わりとなりました。辛く厳しい環境でしたが、父は何事にも揺さぶられることなく、いつも前向きで心が真っすぐな人でした。歳月が過ぎた今だからこそ分かるのは、私に言葉で伝えてくれたわけではないのですが、父は常に深く考えながら冷静に物事を対処していくという行き方を見せてくれていたということです。そのお陰で、私も心の世界について深く考えることができました。目に見えない心の世界について考えを巡らせること自体、まるで虚空をさまよっているようなものですが、聖書を通して心の世界を正確に知るというのは、とても驚くべきことでした。