
メシア──世界唯一のスケプティックハンター。インチキ霊能力者の嘘を暴く達人。
クラウディア──オカルト好きのハーフの美女。
メシア 江原啓之さんは2004年の作品である『あなたのためのスピリチュアル・カウンセリング』の中で、「虐待に苦しむ子供たちのために私になにができますか?」という質問に対して次のような返答をしている。
自分自身の悩みの解決法や、自分の周囲の幸せを求めてのご相談が大多数を占める中、より大きな視野から「みんなにとっての本当の幸せ」を問うこのようなご相談をいただくと、私は心からうれしくなります。今このとき、同じ空の下、どこかの家で虐待を受けている見も知らぬ子どもたち。彼らを「わが子」同様に心配するあなたの気持ちは、スピリチュアルな感性にあふれた正しい視点なのです。世の中の人々がみなあなたのような慈愛を持っていたら、悲しい虐待事件は起こらずに済むはずです。
メシア 一方、2005年の作品である『江原啓之への質問状』の中では次のようなことを言っているんだ。
丸山 ちょっとまた犯罪の話に戻っていいですか?子どもが親を殺すのではなく、親が子どもを虐待して殺すというのもありますよね。個人的には最も嫌悪感を抱く事件なんですけれど。
江原 虐待される子どもも、それは「宿命」ではありません。虐待をされるために生まれてくる子はいないんです。でも、子どもを素直に愛することのできない親を選んで生まれてきたという意味では、とても深い学びをしようという勇敢なたましいなんですよ。
丸山 学びのためですか?生まれてすぐに殺されてしまう子どもだっていますよ。そんなのどこに学びがあるのかって思いますね。どんな課題を背負って生まれてきたの?って。
江原 子どもにとっては確かに辛い環境だけれど、たとえ短くても、この世に送り出してもらい、育ててもらった分、自分が犠牲になってでも親に「本当の愛とは何かに目覚めてもらいたい」という思いがあるんですよ。
丸山 言葉は悪いんですけど、社会のために見せしめを担って生まれてくるたましいがあるということなんでしょうか?
江原 見せしめということはないけれど、そうしたニュースを聞いて心を痛める人っていっぱいいるでしょう?それぞれが、親子って何だろうとか、いのちって何だろう?って考えたりして。そういうふうに間接的に多くの人の学びの一助になることもあって、無駄な死であることは絶対にないんです。
クラウディア あれ?『あなたのためのスピリチュアル・カウンセリング』と言ってることが全然違う!
メシア だよねぇ?
『あなたのためのスピリチュアル・カウンセリング』では「世の中の人々が慈愛の心を持てば虐待事件は起こらなくて済むはず」と言い、『江原啓之への質問状』では「自分が犠牲になって親に本当の愛に目覚めてもらう」とか言っている。
言ってることが全然違う。
クラウディア これはいったい……。
メシア 言うことがコロコロ変わるというのは、実はけっして悪いことではないんだよ。
勉強と研鑽を重ねて、知識や情報や考え方をアップデートしている証拠だからね。
しかし、江原さんの場合は許されない。
クラウディア どういうこと?
メシア 江原さんの言葉にこういうものがあるんだ。
「霊的な世界の真理は1つしかない」
クラウディア え……。
メシア それなら、2004年の作品である『あなたのためのスピリチュアル・カウンセリング』で語ったことこそが真理なはず。
翌年の作品の中で全然違うことを言うのはまったく筋が通っていない。
クラウディア ホントにそうね。
メシア ちなみに江原さんは『江原啓之への質問状』の中で「あの世にお金はない」と言っているんだけど、2024年の作品である『あの世の歩き方』という本の中では「死後の世界にもお金がある」とか言っている。
どないやねん!というところだ。
クラウディア 呆れるしかないわね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます