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メシア──世界唯一のスケプティックハンター。インチキ霊能力者の嘘を暴く達人。
クラウディア──オカルト好きのハーフの美女。
謎のマスター──メシアがよく通うバー《アレクサンドリア》のマスター。40代男性という以外、すべてが謎に包まれている。
クラウディア 江原啓之さんは『前世 人生を変える』という本の中で次のようなことを言っているわ。
(前略)この世に偶然はなく、どんな出来事も起こるべくして起こっているのです。躓いたり、転んだりしながら、学びを培っていく。人は失敗をするために現世に生まれてきたといっても過言ではないと思います。ですから、失敗は恥ずかしいことではありません。けれど、試練に対して「失敗しちゃった」「どうしてこんな目に遭うんだろう」と思っている間はまだまだ。試練はただの災難にしか思えず、試練の本当の意味を理解するにいたらないまま終わってしまいます。(中略)
たとえば、仮に嘘をつく癖のある人がいたとしましょう。「嘘も方便」というように、誰でも何らかの形で嘘をつくものです。むしろ、今まで一度も嘘をついたことがない人など、いないと思います。
ところが、「嘘をつかないこと」が前世からの課題で、そして今生の学びであるならばどうでしょうか。幼い頃に虚言によって窮地をまぬがれたり、人より優位に立つという経験をしたことに味をしめ、嘘がばれても反省することなく虚言を重ねたりすれば、学びを得るのが遅れてしまいます。
謎のマスター ……。
メシア 私の説明をここまで読んできた人なら、それがすべて江原さん本人に当てはまることがわかると思う。
クラウディア フフ、そうね。
メシア しかし、江原さんは頭が悪い人ではないので、「これ、本当は俺のことなんだけどな……」と、内心わかりながら言っていると思われる。
謎のマスター ……。
『江原啓之の霊能力者は嘘である』終わり
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