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メシア──世界唯一のスケプティックハンター。インチキ霊能力者の嘘を暴く達人。
リネンちゃん──メシアの弟子。
リネンちゃん 江原啓之さんは『前世 人生を変える』という本の中で次のようなことを言っています。
『オーラの泉』は、反響が大きく、反面、視聴者の方から数々の疑問も投げかけられました。中でも多かったのが、「いい前世ばかりなのはなぜか?」というもの。まず、「いい」「悪い」とカテゴライズすること自体が間違いなのです。眼目は、どのような人生を送ったかということなのです。実際、私はさまざまな前世についてお伝えしました。
たとえば、安倍なつみさんには、東南アジア、おそらくベトナム人で、親を失い、寺院のような場所に引き取られて過ごす悲しげな少女時代の様子が視えるとお伝えしました。安倍さんは、モーニング娘。の最初のメンバー4人とは前世で一緒だったのです。番組の収録中、私には、彼女たちが異国の言葉で歌っているのが聴こえていました。前世でも歌うことで気持ちが癒やされ、一緒に歌うことによって彼女たちは強く結ばれていたのです。(中略)
「芸能人に伝える前世は、なぜヨーロッパが多いのか?」という質問もありましたが、決して偏ってはいなかったと思います。そうした疑問が出ることについても私はただただ首を傾げるばかりです。いずれにしても、私は視えたことをお伝えしているだけなのですが、前世ではインド人や中国人、中南米の人だったというケースもありましたし、日本人として生きた前世も多かったはずです。
もし、それでもヨーロッパが多かったように感じるなら、それは私がフランスやイギリス、ドイツなどと国名ではなく、ヨーロッパの人であったと大まかにお伝えしていたからではないでしょうか。
メシア まず日本人にとって《オシャレでカッコイイ=ヨーロッパ》と言って過言ではないだろう。
世界一の人気スポーツ、サッカーやファッションの中心地であり、永遠の憧れだ。
リネンちゃん たしかにそうですね。
メシア また、日本の貧しい田舎の村にはなんの魅力もないけど、ヨーロッパの場合、たとえ貧しい田舎の村でもドラクエに出てくるような魅力がある。
リネンちゃん あ、それわかります!
メシア また、フランス人の男性と国際結婚したとある日本人女性の本に「旦那がフランスの貧乏より日本の貧乏のほうがカッコイイと言ってゆずらない」という話が出てくるんだけど、いやいや、フランスの貧乏のほうがカッコイイですって……。
また、作家の恩田陸さんはとある作品の中で登場人物の少女に次のようなセリフをしゃべらせている。
「平たい顔の日本人よりフランス人のほうがカッコイイ。
日本はどれだけ治安が良くても、フランスのほうがカッコイイ。
フランス人に生まれたかった」
リネンちゃん そんなセリフがあるんですか(苦笑)。
メシア このように、ヨーロッパは日本人にとって憧れであり、前世がヨーロッパ人だったと言われて喜ばない日本人などいないのだ。
江原さんはその心理をつき、『オーラの泉』の多くのゲストの前世をヨーロッパ人と言ったのだと思われる。
しかし江原さんによるとインド人、中国人、中南米人の前世も多くあり、けっしてヨーロッパに偏っていないとのこと。
データをとったことがないのでよくわからないんだけど、それが事実だったとしても疑問が出てくる。
リネンちゃん なんですか?
メシア 安倍なつみさんは例外として、アフリカや東南アジアはほぼ皆無ということなんだろうか?
中南米はサッカーが強くてカッコいいイメージがあり、インドや中国も神秘的なイメージがある。
一方、アフリカや東南アジアにいいイメージを持つ日本人は、残念ながらあまりいないと思われる。
そのため江原さんはゲストの前世に、アフリカや東南アジアをほぼ入れなかった──と勘ぐられてもしかたないと言わざるをえないだろう。
リネンちゃん たしかにそうですね。
メシア ちなみに江原さん本人の前世は、江戸時代の茶坊主とイタリアの貴族だったそうだ。
阿部寛さんのようなルックスの人ならまだしも、江原さんの前世がイタリアの貴族って……。
リネンちゃん 江原さんもなんだかんだ言って、やっぱりヨーロッパに憧れていたんですね(苦笑)。
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