*** june typhoon tokyo ***

千葉×FC東京@フクアリ 【ナビスコ】

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 平日のフクアリでのナイト・ゲーム。キックオフには間に合わなくても、後半からだと半額になるという“後半割引”が実施されているのだが、そんな悠長なことをいってられず、とにかく出来るだけ早くと思い、会社を定刻に出ると、ダッシュで駅へ。乗り継いで東京発の京葉線(通勤快速)勝浦/成東行に乗り込むことに成功。丸の内線から京葉線までは300mくらいあるらしいのだが、もっと長いよ、あれ。でも、近年しなかったであろう猛ダッシュを敢行して、ゼーゼーハァハァいいながら、京葉線のホームにたどり着くことに。いやぁ、なんてったって、この通勤快速、東京を出ると、新木場の次が蘇我ですよ。速い、速い。18時50分くらいに蘇我に到着。キックオフ10分前!ということで、ほぼキックオフから観戦することが出来た。

 東京のスタメンには、椋原、金沢、そして田邉の名前が。FWは近藤と平山の2トップ。初先発の田邉は、時折いいプレーをみせたものの、まだマークにつききれない場面とか瞬間の判断がやや雑な(というか余裕がない結果そう見える)場面もあったが、まずまず及第点ではあったと思う。面白い素材ではあるので、ハードに当たりにも負けない対応力をさらにつけてもらえると、機能しそうな感じはする。

 序盤はバタバタして落ち着きがない感じだったが、次第に東京のポゼッションが多くなる時間帯に。サイドや相手の裏を有効に使いつつ、千葉ゴールを攻め立てる。19分に左サイド裏から近藤が相手DFをドリブルで振り切って、ゴリゴリとゴールへ接近するとそのままシュートが決まり、先制。その後も決定的なシュートがあるが、決められず最小得点差で後半へ。
 ここ数戦は後半で千葉にやられている東京だが、残り10分あたりからパワープレーを仕掛けてきた千葉には、また同様の結末か?“いい人東京”発動か? と一瞬過ぎったが、そこもなんとか交わして、ロスタイム4分を乗り切りタイム・アップ。決して最上級の賛辞を送るゲームではまったくなかったが、相手へのプレスの意識と前へという積極性がみられていたという点では、評価出来るゲームだったと思う。途中で投入された中村と平山のコンビには何か予感させるものがあるし、僅かな時間ではあったが、赤嶺の惜しいシュートもあった。逆サイドへ大きく開いてスペースを確保しようとする椋原の動きや、飛ばしていた長友、やや危ない場面もあったが、アグレッシヴにボールを奪いに行き、時には前線へ攻撃参加していくブルーノもしかり。そして、今野が最近では一番といえる動きを披露してくれたことは明るい材料。羽生は相変わらずムーヴィングを徹底していたし。米本は連戦の疲れからか、ややパスミスなども多かったけど、ガムシャラさは買える。金沢のここでというところの危機管理能力も見事だった。

 と、こう書き連ねると、よほど調子が良かったと思うかもしれないが、実際は東京が良かったというよりも、千葉が悪かったという方が正しいか。巻がボディ・トラップして谷澤に預けてシュート(“ジェフの奇跡的な残留”をコンプリートした昨季の最終節でのゴールを彷彿とさせる)とか、巻の胸トラップから振り向いてのシュートという千葉にとって惜しい場面はあったが、それも単発。巻が絡まないと恐怖を感じなかったというのが率直なところ。そして、近藤や平山になんなく振り切られる、あるいはいいようにボールを収められている千葉DF陣の調子の悪さといったらなかった。前線の動きも少ないから出しどころがなく、中盤の主導権はほとんど東京に。最後方で横パスをしているうちに東京のプレッシャーに押され気味となって、苦し紛れのバックパスや放り込みなど、自ら首を絞めているような動きだった(悪い時の東京を見ているようだった)。アレックスは効いていないし、ボスナーはやや緩慢とみられてしまうプレーが多過ぎるか。谷澤の調子の悪さも目立った(東京戦ではいつもアクセントになって恐い存在なのだが)。

 だが、問題は、そういう相手に対して追加点を奪えなかったこと。チャンスは多くあった。だが、決めきれない。このあたりを解消していかないと、もっと速い動きや判断力が要求される上位陣には通用しないだろう。それと、毎回思うが、期待できそうなフリーキッカーやFKのヴァリエーションがない。セットプレーは東京が持ちえる数少ない得点力が望めるカードなのに、それほど策もなく放り込んで(あるいは枠を外して)終えてしまうものが多過ぎる。精度ももちろんだが、何かしらの工夫と意識をもっと持ってもらいたいところだ。

 とにもかくにも、勝ち点3ゲット。現時点で山形に続き2位と悪くない位置にいる。今後もこのゲームでの反省点や課題を活かして、グループ突破へ向けて精進してもらいたいところだ。


◇◇◇

2009 ヤマザキナビスコカップ 第3節

千葉 0(0-1、0-0)1 FC東京

【得点】
(東):近藤(前半19分)

会場: フクアリ
観客: 8,787人


≪STARTING LINE-UP≫
GK 20 権田修一
DF 33 椋原健太
DF 04 ブルーノクアドロス
DF 06 今野泰幸
DF 05 長友佑都
MF 28 米本拓司
MF 17 金沢浄
MF 27 田邉草民 (→ 後半17分、鈴木)
MF 22 羽生直剛 (→ 後半40分、赤嶺)
FW 32 近藤祐介 (→ 後半9分、中村)
FW 13 平山相太

≪SUBSTITUTION≫
GK 21 阿部伸行
DF 02 茂庭照幸
MF 07 浅利悟
MF 14 中村北斗
MF 19 大竹洋平
MF 40 鈴木達也
FW 24 赤嶺真吾

≪MANAGER≫
城福浩
 

◇◇◇

 そして、今週末は、多摩川クラシコ。一昨年の0-7みたいなのを眼前にするのは勘弁極まりないので、昨年の連勝を伸ばすべく、死に物狂いでやってもらいたい。佐原の先発はあるかな。

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