手痛いドロー。そんな印象。佐原の2枚目イエロー退場からFKで一瞬にして同点、残り2分(ロスタイム3分を含めれば5分)を凌ぎきることが出来なかった。高さのある佐原が退場していなかったら1-0で終えられていた、という考えもあるだろうが、それ以上に決定的なチャンスが何度もあったので、そこで決め切れなかったことが試合終了間際の同点を生むことになったのではないかという思いの方が強かった。
前半は、スリッピーで転倒する選手が多くいて、双方でピンチになりそうなところがつぶれたり、チャンスに繋がらなかったりという偶発的要素によってゲームをコントロールすることがなかなか出来なかったが、東京は次第にパスがつながりはじめると、この悪天候、決していい条件ではないなかで、サイドチェンジも含めていいサッカーが出来ていたような気がする。ただ、やはり最後の決定力。2-0、3-0でもおかしくなかった展開が1-0で終えてしまったこと。これが後半になって響いたように思えた。
後半から清水は藤本を投入、その後、マルコス・アウレリオ、大前と投入させるとチームが活性してしまい、受身の場面が多く観られるようになってしまった。東京は効果的なサイドチェンジもなくなり、ゴール前までボールが運べなくなってしまっていた。
今年は清水と相性が悪く、0勝2敗1分(リーグで0勝1敗、ナビスコで0勝1敗1分)だ。清水に限らず、清水のようなスタイルのチームや、後半の切り札を使ってガラッと戦術やアクセントを替えてくるようなチームへの対処が急務だろう。悪いなりにも勝つ、というレヴェルまでいかないと、なかなか上位には食い込めないのだから。
アルウィンはとても観やすいスタジアムだったので、願わくば晴れた空の下で観たかった。まぁ、それは、次回の楽しみにしておくということで。
バックスタンドに行こうと思ったら、すでに席が埋め尽くされていたので、ゴール裏(立ち見)に。ゴール裏なんだけど、ほとんど清水のサンバ風マーチングバンド(コミカルな踊り(?)フリ付き)の応援しか聞こえてこなかったな…。まぁ、ホームといっても、車などを使ったら清水からの方が近いのかな? チャントは平山に対するものが多かったけど、平山は足元でよくキープはする、するんだけど、先を読むプレー、相手の裏をかいたり、自分が走りこむところにボールを呼び込むようなプレーがない。なんというか、能力を発揮しきれたら凄いんだけど、それまでに時間がかかるというか。走り出したらすごく速いけどそこにいくまでの加速に時間が掛かるスーパーカーみたいなのかな…。
個人的には、エメルソンが一番良かったかな。後半はピンチになりそうなところを藤山がよくサポートしてましたな。
◇◇◇
FC東京 1(1-0、0-1)1 清水
【得点】
(東) ブルーノ・クアドロス(前半8分)
(清) 藤本淳吾(後半43分)
【退場】
(東) 佐原秀樹(後半41分、累積警告:イエロー2枚目)
≪スターティングイレヴン≫
GK 01 塩田仁史
DF 25 徳永悠平
DF 03 佐原秀樹
DF 08 藤山竜仁
DF 17 金沢浄
MF 07 浅利悟
MF 04 ブルーノ・クアドロス (→後半36分、茂庭)
MF 15 エメルソン (→後半20分、石川)
MF 22 羽生直剛
FW 13 平山相太
FW 09 カボレ (→後半29分、赤嶺)
≪SUB≫
GK 31 荻晃太
DF 02 茂庭照幸
DF 33 椋原健太
MF 18 石川直宏
MF 30 大竹洋平
FW 24 赤嶺真吾
FW 32 近藤祐介
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