今季リーグ、ホーム最終戦@味スタに行ってきた。
試合開始40分前くらいに到着したのだが、入場するとコンコースを普通に歩いている茂庭に遭遇。
今日の試合は、茂庭と今野は出場停止だ。
相手の大宮は降格争いをしている。必死に攻めてくるに違いないが、これをどう対処するか。八田のスタメンが予想されていたが。
試合開始後10～15分は試合が落ち着かない。大宮もそんなに攻めてくるという印象なし。攻めるというより失点しないようにしている感じがした。25～30分過ぎ、試合がようやく落ち着くと、東京の中盤、特に梶山の変態的なパスが繰り出され、2、3、4とパスがつながる場面も。だが、これは相手が大宮だから出来た芸当であって、強豪相手にここまでの余裕を持てるかといったらはなはだ疑問。しかも、パス回しが華麗でも結局シュートを打つまでに至らないのは、今シーズンよく見た光景と同じだ。
あまりこれといった感想もない前半を終え、後半に入ってすぐ、梶山のまたもや変態的なヒールパスから石川がゴール。だが、またもや同じような光景が2分後に訪れる。八田がボールコントロールを誤り、高い位置でボールを奪われ、藤本の同点弾を食らってしまう。得点直後の失点という課題を、この試合でもクリア出来なかった。八田は何だか周囲に遠慮しているようなプレーだった。思い切り飛び出すでもなく、パス出しもどこか遠慮がち。高さはあるので、高いボールには対処出来ていたものの、周囲とのコミュニケーションもイマイチだった。藤山などと会話している場面が何度も見られた。このあたりが今季選手起用されなかった部分だとは思いたくないが、ハッキリしたプレーが求められるDFというポジションでのプレーとしては、致命的だ。
馬場に代わって平山が入る。最初こそボールを追いかける平山も、長くは続かない。馬場と梶山で起点を作っていたのに何故替えるんだという意見もあろうが、ケガ復帰後間もないので、無理はさせられないだろう。これは采配ミスというよりも、選手の状態を考慮してのものだから、幾分仕方ない部分はある。
後半19分、八田に替えて伊野波。伊野波自体は悪い選手だとは思わないが、基本的に今はCBとしては多少厳しいところがあるのではないかと思う。周囲が強固なDF陣であったり、ボランチの1人が守備的であったりという状況があればこなせなくはないと思うが。（試合終了直前に、この不安が的中することになる）
後半31分、池上に代わって鈴木規。池上はなかなか頑張ったのではないか。突出したプレーはなかったが、堅実に動いていたように思えた。
攻撃はサイドから何度もチャンスは作るが、やはり最後まで至らない。ルーカスが最低2人くらいにマークされるなかで、選択肢としてルーカスへ落ち着かせるしかないパターン、サイドを攻めあがるも、精度が高いとはいえない放り込みで、引き気味の大宮にことごとく返される。平山へは、一度シンプルに左サイドからのセンタリングに合わせたという場面があったが、それ以外はめぼしいところはなかった。運動量も多くはない。
引き分けかというムードが流れた後半44分、自陣からレアンドロが攻め上がり、そのままDFを振り切って持ち込んでゴール。伊野波はつききれなかった。大宮の残留が濃厚なものとした、大宮にとっては貴重なゴールとなった。
ロスタイムは3分。ラストのFKでは塩田までもがゴール前にあがって攻めるも得点を奪えず終了。反省が活かされないといったような後味の悪いゲームとなってしまった。
試合終了後に選手が大宮ゴール裏寄りに整列し、原博実監督の挨拶。
残留をほぼ確定にして、レアンドロの劇的ゴールで興奮冷めやらないというのもわかるが（レアンドロはユニをゴール裏に投げ込んでいたし）、挨拶始まってからの応援チャントは控えろよ、と思った。
その後、福西、土肥などが客席に手を振りながらグラウンドを周る。ゴール裏からは今季でチームを去ることになったヒロミ、福西、土肥に対して“ハラトーキョー”“福西東京”“土肥”コール。そして、土肥、福西の胴上げ。
フロント陣のコメントもなく、淡々と帰り始めるサポーター。選手たち、監督にはゲームでブーイングしてきた。だから、今日はフロントにブーイングの1つや2つあるのかと思ったが、それもなし。現状で降格しなかったことをよしとするしかないのだろうか。
残るは天皇杯。力の限りを振り絞って、もう結果ばかりにとらわれず、思い切った積極的な攻撃をみせていってほしいものだ（それで結果がついてくれば文句ないが）。
◇◇◇
FC東京 1（0-0、1-2）2 大宮
【得点】
（東）石川（後半2分）
≪スターティングイレヴン≫
GK 22 塩田仁史
DF 25 徳永悠平
DF 08 藤山竜仁
DF 04 八田康介 （→後半19分、伊野波）
DF 17 金沢浄
MF 16 池上礼一 （→後半31分、鈴木規）
MF 23 梶山陽平
MF 18 石川直宏
MF 27 栗澤僚一
MF 14 馬場憂太 （→後半13分、平山）
FW 09 ルーカス
≪SUB≫
GK 31 阿部伸行
MF 07 浅利悟
MF 15 鈴木規郎
MF 19 伊野波雅彦
MF 35 リチェーリ
MF 20 川口信男
FW 13 平山相太
