夜市
2012-01-02 | 読書
恒川光太郎氏著
不思議な作品です 独特の世界観があり ありえない世界なのに
なぜかどこかにありそうな現実感を感じさせるから怖い
暗い夜に異世界に迷い込んだ男女が経験する 何でも手に入るけど
ものを買うには犠牲が要る 買わなければそこから出られなくて
永遠にさまよう世界
不安と期待と寂しさ怖さ 好奇心は刺激されるけど あとさき考えないと
ひどい目に合う
本当は知らないほうが幸せな夜市
物語は意外なエピソードから 過去に繋がってゆき ほころびを縫うように
完結してゆく
それらが夜の黒と ランプの灯やとりどりの夜市の色彩に浮かび上がって
鮮やかな想像力をかきたててゆきます
妖怪達の横顔とともに