Howdy Howdy (すでに倒産) 2005年12月28日

2005年12月28日 | 英語学習
Howdy Howdyは、去年の10月終わり頃すでに倒産した英会話スクールなので、
改めて書いていいのか?どうしようか迷いました。
映画クラスやニュースクラスのインパクトは絶大でした。

Howdy Howdyに行こうと思った動機

1.TOEIC対策を独学でやっているのに限界を感じてきたこと。
2.NOVAはインプットがあまりないこと。
3.ネイティブ的発想の本当の英語をみにつけたい。
4.もっとレベルの高いところで刺激を受けたい。

場所

渋谷の1校のみ。
晩年はインターネットで一部のレッスンを見ることができました。

期間

2002年6月から1年間。
NOVAでレベル3になってから約半年後の決断でした。

料金

自分は1年間レッスン受け放題(プライベートや少人数は除く)で12万円のコースを選びました。
レッスンを受ければ受けるほど単価が安くなるわけです。
自分は土日の午後しか行けませんでしたが、
毎日朝10時に来て、夜までずうっと居座ってもOKなコースでした。

講師

ほどんどの講師がバイリンガル。
映画クラスは日本人と外国人がペアで教えていました。
服装は全員カジュアルでした。

主なクラス

一番人気は映画クラス。
他にニュース、トラベル、TOEIC、TOFEL、ディベートなど。
晩年はカラオケもあったようです。
会話クラスはビギナー、初級、中級に分かれていました。
レベル分けがないので、どのクラスを受けてもOK。
これらはすべて予約不要。
プライベートや少人数は要予約。

映画クラス

土日は30人くらい入れる教室が満杯で、あふれる人もいました。
映画やドラマの一部分を見た後、講師が訳しながら使える表現をピックアップしていきます。
「目がお母さんにそっくりね。はい、英語でなんていいますか?○○さ~ん」
と予告ナシに指されまくります。3秒以内に答えないとダメ。スリル満点。
ネイティブだったら絶対こう言う決り文句をいっぱい教えてくれました。
「この表現は4歳レベルですよ~いいですかぁ?」
難しい単語はいっさい入ってないお子ちゃまレベルの表現がぜんぜん言えない……。
NOVAのレベル3は通用しません。なんの慰めにもなりません。
授業が終わるとノートが使える表現でいっぱいになりました。
メモするのが追いつかなかったくらい。手がつりそうになったこともあります。
この映画クラスを受けつづけてTOEIC845点とった知り合いがいます。
ここで学んだ表現は今でも役立っているです。

ニュースクラス

英語のニュースを見ながらディクテーションさせられました。
当然ナチュラルスピード。
聞き取れたつもりでも、書くのが追いつかず玉砕でした。
というかぜんぜん聞き取れなかったのですが……。
席の順番に当てられドキドキでした。
授業のラストにニュースに使われた単語や熟語を講師がピックアップし、
他の言葉に言い換える練習がありました。
リスニングとボキャブラリーを鍛えられる一石二鳥のハードなレッスンでした。
NOVAレベル3のレッスンはぜんぜんヌルイと感じさせられました。

TOEICクラス

看板女講師のときは大盛況でした。
TOEICの受験テクニックを伝授され目からウロコでした。
ただし、彼女はキツイ性格の人だったので、いい意味で緊張感のある授業といえますが、
悪いコトしていないのに、なんだか怒られているような気がしてくる授業でストレスがたまりました。
他の講師が担当したときは、問題集をやって答え合わせするだけのヌルイ授業になりました。

まとめ

英語学習に対する認識を根底からくつがえさせられました。
日本語発想の英語を排除し、
ネイティブなら絶対こう言うホンモノの英語を学ぶという姿勢に100%共感しました。
どうせ限られた時間で英語を学習するなら、ホンモノを身につけるほうが断然いいと思いました。

大学受験のとき抽象的な難しい単語をいっぱい覚えました。
難しい単語を知っていても、「昼飯食いながら話そう」とか「どうしてそんなことになったの?」みたいな日常生活の英語がスンナリ出てきません。
自分に一番欠けているのが、こういった日常生活で使われる当たり前の英語でした。
NOVAのレッスンでも、このへんをびしっと言える生徒さんは皆無でした。
逆にネイティブにとっては、こういった決り文句が簡単すぎてしまうため、
教えてたくてもどこから教えていいのかわからないそうです。
電話シリーズ、お食事シリーズ、身だしなみシリーズ、テレビシリーズなど、
テーマごとに決り文句を体系化した功績は大きいと思います。
NOVAに物足りなく感じていた部分は、まさにこういったインプットの部分。
インプットの大切さを教えてくれたのがHowdy Howdyでした。
「Howdy Howdyで使える表現を覚えて、NOVAで使う練習をする」
のがその頃のスタイルでした。

今でも、映画クラスでよく言われたことが思い出されます。

・英検1級、TOEIC満点とっても、日常の会話ができなければ意味がない。
・3秒以内に答えられなかったらマチガイ。3秒以上考えて言った英語は日本語発想のマチガイ英語。
・子供レベルの決まり文句は大人になってからも一生使う。
・日本語発想の英語でもなんとなく意味が通じるので、ネイティブは直してくれない。
・決り文句を知らないと、いつまでたっても映画を字幕ナシで理解できるようにならない。
などなど。

では、試しに下記の日本語を英語で言ってみてください。
「今日は何の日?」
「仲間に入れて」
「(お風呂の後に)体を拭きなさい」
「鼻水がでているよ」
「ネクタイが曲がっているよ」
「転んで恥ずかしかった」

こうつきつけられるとドキっとしますね。
英語についていろいろ考えさせられると思います。
これらを3秒以内に英語で言うことを求められたわけです。
NOVAではまず教えてくれません。
難しい単語は要りません。
逆にこういうのがスラスラと言えるようになると、英会話が俄然楽しくなってくるのでした。

倒産

2004年10月の終わり頃、改装のため2日間お休みになるという前触れが出たらしい。
いざふたを開けてみればもぬけの殻。
いわゆる夜逃げ。
前払いの授業料は生徒に返還されなかった。
1年間でレッスン受け放題で50万円を前払いし、1年後に40万円が返還されるというあやしい制度もあったが、これももちろん返還されなかった。
自分が辞めた後にこの事件が起きたので被害はなかったけど、
もし、NOVAが倒産したらこうなるのかなあ……。
いずれにせよ許される行為ではない。


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