第三回 西岡会
平成22年7月17日
講師 大森弘之氏を招いて
対談内容
Q1 今と昔の教育方針の違いは?
A 最近、特に感じられるのは現状に満足している事で、してもらうという事があたりまえになっている気がします。不足感がないから向上心がないし、努力することも少ない。したがって、子供達が弱くなったような気がします。これは、親の意識も同じように感じられます。勉強も、塾などで課題を出されると、なんなくこなすけど、自分で計画を立てて、取り組むといった子供は、減ってきたように思います。後、社会の一員としての自覚や意識も、一昔前と比べたら薄れてきた気がします。
Q2 生徒を動かすコツは?
A とにかく、いろんな子供達がいます。全身全霊でぶつかること。やらされているという感じがある間は動きません。自分自身で分かって、変わろうという意識が必要です。それにはまず、相手を信じること。自分で何でもやらせてみる。そうして自分の欠点や何が足らないか、なぜ失敗したのかが自分で分かるのです。気付きなのです。それを体感します。ここで初めて納得します。自分自身が納得しないと動かないのです。コツと言っても、たいした事は出来ないのですね。気付という事のきっかけになればいいと思っています。
Q3 海外の経験をどう活かせてますか?
A スリランカに約3年居ました。現地で同じ年代の子供達を見て、医学書を持って勉強している子供が多かったのです。お医者さんになって、人の役に立ちたい家族に少しでも楽な暮らしをさせたいという気持ちが強いようでした。日本に帰ってからは、子供達の話題というと、アニメの話だったり、芸能人の話だったりですね。もちろん皆がそうではないのですが・・・。自分自身が経験して変わったなと感じた事は、日本をもっと大切に!!という意識ですね。後、メイド・イン・ジャパン日本製品の品質の高さは、世界的に水準がかなり高いんですね。極々当たり前に使っているものや、環境に感謝するようになりました。
Q4 今話題の、モンスターペアレントの対応は?
A クレームは、本当に多いです。きちんと対応しなければなりません。特に体罰に対しては、かなり敏感です。こちらの対応が悪い場合は、きちんと謝ります。そして責任を持って約束を守ります。どうしてもおかしいなと思うこともあります。あまりにも理不尽なことを言ってくる人に対しては、あまり深入りしない方がいいのです。そういう人は、何処に行ってもそういったことを繰り返します。世の中にも良い評価はして貰えません。大事な事は、クレームを言う人の気持ちをきちんと理解することです。その気持ちが分かると対応策が出来ます。対応が変わると、結果も変わります。そして良くなっていくこともあるのです。
Q5 教育とは?
A 今、凄くわがままな時代の中にいる気がします。自分のやっていることを棚に上げて、学校が悪い、政治が悪い、国が悪いという事をよく耳にします。 とても一言では言いがたいですが、教育とは、真実を語ること。 駆け引きや、勝手な嘘。何かを正当化しようとすれば、必ず限界がきます。上から目線では失敗します。連帯感を持って自分に厳しく他に優しく!!こんなふうに思います。
Q会長 勉強は何故するのですか?
A 私も若い先生達の研修で、よく同じ質問をします。皆さん、いろいろな答えを出してくれます。自分の可能性を広げるチャンスに恵まれるための準備など、様々な答えが返ってきます。例え話ですが、美術の授業があります。週に一時間程しか時間はとれないのですが、絵を描くことは、更に時間が減ります。そんな中で、一年生が描いた絵と、三年生が描いた絵では、かなり違います。平面だけで描いる絵が奥行き、影などが加わります。その仕上がりの比較をしてみると、物の見方が変わったと感じます。受験だけの勉強、さらにその勉強をやらされているという気持ちだと行き詰まります。何故、勉強するかと問われた時、今は自分の考え方を深め成長するためだと思います。
会長の感想
先生とは、25年ぶりの再会でした。 昔と変わらず熱い人です。
正義で生きる燃える男!!!
校長先生になってもぶれない考え方に、感動しました。
批判ばかりする先生が多い中、行動で示す意志の強さで環境が変わっていくことを学びました。
人の苦労なんて、いくら聞かされたって成長しない。
自分で苦労しろって心を動かされました。
人間は誰でも自分が一番大切なのです。
そして、そのことを本当に自覚した人間だけが自然なかたちで他人を大切に思うことができるのです。
生徒に対する思い これが、違いと感じ優しさを理解しました。
当然、学生時代には解りませんでしたが・・・
形の定まらない、柔らかいもの同士がぶつかっても、何も壊れない。
形ある、頑固なもの同士がぶつかるから、何かが壊れて、何かが生まれるんだ。
そこで、信頼関係や愛情を感じることが出来る・・・
人の優しさとは、どれだけ相手に本気になれるかであるような気がしました。 私も、スタッフに対し熱く本気で向き合っていきたいと思います。 本当に、有難うございました。
来月、ゴルフ楽しみましょう。 ゴルフだけは、負けたくないですね。
平成22年7月17日
講師 大森弘之氏を招いて
対談内容
Q1 今と昔の教育方針の違いは?
A 最近、特に感じられるのは現状に満足している事で、してもらうという事があたりまえになっている気がします。不足感がないから向上心がないし、努力することも少ない。したがって、子供達が弱くなったような気がします。これは、親の意識も同じように感じられます。勉強も、塾などで課題を出されると、なんなくこなすけど、自分で計画を立てて、取り組むといった子供は、減ってきたように思います。後、社会の一員としての自覚や意識も、一昔前と比べたら薄れてきた気がします。
Q2 生徒を動かすコツは?
A とにかく、いろんな子供達がいます。全身全霊でぶつかること。やらされているという感じがある間は動きません。自分自身で分かって、変わろうという意識が必要です。それにはまず、相手を信じること。自分で何でもやらせてみる。そうして自分の欠点や何が足らないか、なぜ失敗したのかが自分で分かるのです。気付きなのです。それを体感します。ここで初めて納得します。自分自身が納得しないと動かないのです。コツと言っても、たいした事は出来ないのですね。気付という事のきっかけになればいいと思っています。
Q3 海外の経験をどう活かせてますか?
A スリランカに約3年居ました。現地で同じ年代の子供達を見て、医学書を持って勉強している子供が多かったのです。お医者さんになって、人の役に立ちたい家族に少しでも楽な暮らしをさせたいという気持ちが強いようでした。日本に帰ってからは、子供達の話題というと、アニメの話だったり、芸能人の話だったりですね。もちろん皆がそうではないのですが・・・。自分自身が経験して変わったなと感じた事は、日本をもっと大切に!!という意識ですね。後、メイド・イン・ジャパン日本製品の品質の高さは、世界的に水準がかなり高いんですね。極々当たり前に使っているものや、環境に感謝するようになりました。
Q4 今話題の、モンスターペアレントの対応は?
A クレームは、本当に多いです。きちんと対応しなければなりません。特に体罰に対しては、かなり敏感です。こちらの対応が悪い場合は、きちんと謝ります。そして責任を持って約束を守ります。どうしてもおかしいなと思うこともあります。あまりにも理不尽なことを言ってくる人に対しては、あまり深入りしない方がいいのです。そういう人は、何処に行ってもそういったことを繰り返します。世の中にも良い評価はして貰えません。大事な事は、クレームを言う人の気持ちをきちんと理解することです。その気持ちが分かると対応策が出来ます。対応が変わると、結果も変わります。そして良くなっていくこともあるのです。
Q5 教育とは?
A 今、凄くわがままな時代の中にいる気がします。自分のやっていることを棚に上げて、学校が悪い、政治が悪い、国が悪いという事をよく耳にします。 とても一言では言いがたいですが、教育とは、真実を語ること。 駆け引きや、勝手な嘘。何かを正当化しようとすれば、必ず限界がきます。上から目線では失敗します。連帯感を持って自分に厳しく他に優しく!!こんなふうに思います。
Q会長 勉強は何故するのですか?
A 私も若い先生達の研修で、よく同じ質問をします。皆さん、いろいろな答えを出してくれます。自分の可能性を広げるチャンスに恵まれるための準備など、様々な答えが返ってきます。例え話ですが、美術の授業があります。週に一時間程しか時間はとれないのですが、絵を描くことは、更に時間が減ります。そんな中で、一年生が描いた絵と、三年生が描いた絵では、かなり違います。平面だけで描いる絵が奥行き、影などが加わります。その仕上がりの比較をしてみると、物の見方が変わったと感じます。受験だけの勉強、さらにその勉強をやらされているという気持ちだと行き詰まります。何故、勉強するかと問われた時、今は自分の考え方を深め成長するためだと思います。
会長の感想
先生とは、25年ぶりの再会でした。 昔と変わらず熱い人です。
正義で生きる燃える男!!!
校長先生になってもぶれない考え方に、感動しました。
批判ばかりする先生が多い中、行動で示す意志の強さで環境が変わっていくことを学びました。
人の苦労なんて、いくら聞かされたって成長しない。
自分で苦労しろって心を動かされました。
人間は誰でも自分が一番大切なのです。
そして、そのことを本当に自覚した人間だけが自然なかたちで他人を大切に思うことができるのです。
生徒に対する思い これが、違いと感じ優しさを理解しました。
当然、学生時代には解りませんでしたが・・・
形の定まらない、柔らかいもの同士がぶつかっても、何も壊れない。
形ある、頑固なもの同士がぶつかるから、何かが壊れて、何かが生まれるんだ。
そこで、信頼関係や愛情を感じることが出来る・・・
人の優しさとは、どれだけ相手に本気になれるかであるような気がしました。 私も、スタッフに対し熱く本気で向き合っていきたいと思います。 本当に、有難うございました。
来月、ゴルフ楽しみましょう。 ゴルフだけは、負けたくないですね。