アメリカの作家「アンディ・ウィアー」の長篇SF作品『火星の人〔新版〕(原題:The Martian)』を読みました。

先日、映画『オデッセイ』を観て原作を読みたくなったんですよね… SF作品は今年8月に読んだ「ジェニファー・フェナー・ウェルズ」の『異種間通信』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
映画『オデッセイ』原作。
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。
だが、不運はそれだけで終わらない。
火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーの「マーク・ワトニー」を直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。
ところが――。
奇跡的に「マーク」は生きていた!?
不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。
〈下〉
映画『オデッセイ』原作。
火星に一人取り残された「マーク・ワトニー」は、すぐさま生きのびる手立てを考え始めた。
居住施設や探査車は無事だが、残された食料では次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だ。
彼は不毛の地で食物を栽培すべく対策を編みだしていく。
一方、「マーク」の生存を確認したNASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させた。
様々な試行錯誤の末、NASAが編み出した方策とは?
宇宙開発新時代の傑作サバイバルSF。
-----------------------
2035年の火星を舞台に、火星に一人取り残されたアメリカの宇宙飛行士「マーク・ワトニー」のサバイバルを描いた「アンディ・ウィアー」のデビュー作… もともとはweb小説で、2011年(平成23年)に自費出版、その後、大手出版社「クラウン・パブリッシング」と契約し、2013年(平成25年)にはハードカヴァーで出版、ベストセラーとなり、2015年(平成27年)には「マット・デイモン」主演で映画化されたという、シンデレラ的な経緯を経た作品のようです。
科学的な描写は読んで想像するだけでは、イメージが沸かない場面が多々あったのですが… 映画『オデッセイ』を先に観ていたので、その記憶を頼りに頭の中に絵が浮かんできて、SF作品の割りには読みやすかったですね、、、
火星に独り残された男が生き延びようとする展開… 未来版の『ロビンソン漂流記』を読んでいる感じ、SF小説なんだけど、冒険小説を読んでいるような感覚でワクワクしながら読めましたね。
人類三度目の有人火星探査、アレス3のミッションは、猛烈な砂嵐に見舞われために滞在6日目にして中止に追い込まれる… 6名のクルーが火星を離脱する寸前、事故は起こった、、、
風で吹き飛ばされたアンテナが、クルーのひとり「マーク・ワトニー」を直撃… 彼は砂嵐のなかへ姿を消し、バイオモニター・コンピュータは生活兆候の信号を送ってこなくなる。
他の5名は彼が死亡したものと判断し、泣く泣く火星を後にする… しかし、「ワトニー」は生きていた、、、
バイオミニターは破壊され、本人は人事不省に陥ったものの、奇跡的に軽傷で済んだのだ… 息を吹き返した彼は、自分が置き去りにされたことを知る。
アンテナが消失したため、地球と連絡を取る手段はない… それでも居住施設は残っているし、物資は豊富にある、、、
残された食料だけでは次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だが、食料さえなんとかできれば救援が来るまで生き延びる可能性はゼロではない… こうして必死のサバイバルが始まる。
「ワトニー」は植物学者とメカニカルエンジニアとしての知識を総動員し、基地内でジャガイモを育て、また地球との通信の確保に奔走する… 一方地球でも、衛星写真から「ワトニー」はの生存が確認され、NASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させ彼の救出に向けて動き出す、、、
様々な試行錯誤の末、NASAは「ワトニー」救出の方策を編み出す… マーズ・パスファインダーを用いて通信を確立した「ワトニー」は、NASAの計画を実行するため、自らが改造した探査車ローバーで3,200km離れたアレス4へ向かう。
多くのトラブルに見舞われながらアレス4に到着した「ワトニー」は、MAV(火星上昇機)を利用して他のクルーが待つ宇宙船ヘルメスに向かって火星を飛び出す… 彼は無事に地球への帰還できるのか!?
何度も危機に陥りながらも、何事も前向きに捉え、地球に生還するために生き抜こうとする「ワトニー」の姿には勇気付けられましたね、、、
彼の強さの秘密は持ち前のユーモア・センス… 逆境になればなるほど発揮されるユーモアが印象的で、「ワトニー」の性格に精彩を与えていましたね。
久しぶりのSF作品… ハードSFって評判ですが、それほど小難しくなくって、「ワトニー」のユーモアを愉しみながら読めました。
以下、主な登場人物です。
●有人火星探査船<アレス3>クルー
「マーク・ワトニー」
植物学者。メカニカル・エンジニア
「メリッサ・ルイス」
<アレス3>船長。地質学者
「ベス・ヨハンセン」
<アレス3>シスオペ。原子炉技術者
「アレックス・フォーゲル」
化学者。天文物理学者
「リック・マルティネス」
<アレス3>操縦士
「クリス・ベック」
ミッション・ドクター。生物学者
「ヴェンカト・カプーア」
火星ミッションの統括責任者
「テディ・サンダース」
NASA長官
「ブルース・ゴ」
JPL<ジェット推進研究所>所長
「ミッチ・ヘンダーソン」
<アレス3>フライト・ディレクター
「アニー・モントローズ」
NASA広報統括責任者
「ミンディ・パーク」
サットコン<衛星コントロール>エンジニア

先日、映画『オデッセイ』を観て原作を読みたくなったんですよね… SF作品は今年8月に読んだ「ジェニファー・フェナー・ウェルズ」の『異種間通信』以来ですね。
-----story-------------
〈上〉
映画『オデッセイ』原作。
有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。
だが、不運はそれだけで終わらない。
火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーの「マーク・ワトニー」を直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。
ところが――。
奇跡的に「マーク」は生きていた!?
不毛の惑星に一人残された彼は限られた食料・物資、自らの技術・知識を駆使して生き延びていく。
〈下〉
映画『オデッセイ』原作。
火星に一人取り残された「マーク・ワトニー」は、すぐさま生きのびる手立てを考え始めた。
居住施設や探査車は無事だが、残された食料では次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だ。
彼は不毛の地で食物を栽培すべく対策を編みだしていく。
一方、「マーク」の生存を確認したNASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させた。
様々な試行錯誤の末、NASAが編み出した方策とは?
宇宙開発新時代の傑作サバイバルSF。
-----------------------
2035年の火星を舞台に、火星に一人取り残されたアメリカの宇宙飛行士「マーク・ワトニー」のサバイバルを描いた「アンディ・ウィアー」のデビュー作… もともとはweb小説で、2011年(平成23年)に自費出版、その後、大手出版社「クラウン・パブリッシング」と契約し、2013年(平成25年)にはハードカヴァーで出版、ベストセラーとなり、2015年(平成27年)には「マット・デイモン」主演で映画化されたという、シンデレラ的な経緯を経た作品のようです。
科学的な描写は読んで想像するだけでは、イメージが沸かない場面が多々あったのですが… 映画『オデッセイ』を先に観ていたので、その記憶を頼りに頭の中に絵が浮かんできて、SF作品の割りには読みやすかったですね、、、
火星に独り残された男が生き延びようとする展開… 未来版の『ロビンソン漂流記』を読んでいる感じ、SF小説なんだけど、冒険小説を読んでいるような感覚でワクワクしながら読めましたね。
人類三度目の有人火星探査、アレス3のミッションは、猛烈な砂嵐に見舞われために滞在6日目にして中止に追い込まれる… 6名のクルーが火星を離脱する寸前、事故は起こった、、、
風で吹き飛ばされたアンテナが、クルーのひとり「マーク・ワトニー」を直撃… 彼は砂嵐のなかへ姿を消し、バイオモニター・コンピュータは生活兆候の信号を送ってこなくなる。
他の5名は彼が死亡したものと判断し、泣く泣く火星を後にする… しかし、「ワトニー」は生きていた、、、
バイオミニターは破壊され、本人は人事不省に陥ったものの、奇跡的に軽傷で済んだのだ… 息を吹き返した彼は、自分が置き去りにされたことを知る。
アンテナが消失したため、地球と連絡を取る手段はない… それでも居住施設は残っているし、物資は豊富にある、、、
残された食料だけでは次の探査隊が到着する4年後まで生き延びることは不可能だが、食料さえなんとかできれば救援が来るまで生き延びる可能性はゼロではない… こうして必死のサバイバルが始まる。
「ワトニー」は植物学者とメカニカルエンジニアとしての知識を総動員し、基地内でジャガイモを育て、また地球との通信の確保に奔走する… 一方地球でも、衛星写真から「ワトニー」はの生存が確認され、NASAは国家を挙げてのプロジェクトを発動させ彼の救出に向けて動き出す、、、
様々な試行錯誤の末、NASAは「ワトニー」救出の方策を編み出す… マーズ・パスファインダーを用いて通信を確立した「ワトニー」は、NASAの計画を実行するため、自らが改造した探査車ローバーで3,200km離れたアレス4へ向かう。
多くのトラブルに見舞われながらアレス4に到着した「ワトニー」は、MAV(火星上昇機)を利用して他のクルーが待つ宇宙船ヘルメスに向かって火星を飛び出す… 彼は無事に地球への帰還できるのか!?
何度も危機に陥りながらも、何事も前向きに捉え、地球に生還するために生き抜こうとする「ワトニー」の姿には勇気付けられましたね、、、
彼の強さの秘密は持ち前のユーモア・センス… 逆境になればなるほど発揮されるユーモアが印象的で、「ワトニー」の性格に精彩を与えていましたね。
久しぶりのSF作品… ハードSFって評判ですが、それほど小難しくなくって、「ワトニー」のユーモアを愉しみながら読めました。
以下、主な登場人物です。
●有人火星探査船<アレス3>クルー
「マーク・ワトニー」
植物学者。メカニカル・エンジニア
「メリッサ・ルイス」
<アレス3>船長。地質学者
「ベス・ヨハンセン」
<アレス3>シスオペ。原子炉技術者
「アレックス・フォーゲル」
化学者。天文物理学者
「リック・マルティネス」
<アレス3>操縦士
「クリス・ベック」
ミッション・ドクター。生物学者
「ヴェンカト・カプーア」
火星ミッションの統括責任者
「テディ・サンダース」
NASA長官
「ブルース・ゴ」
JPL<ジェット推進研究所>所長
「ミッチ・ヘンダーソン」
<アレス3>フライト・ディレクター
「アニー・モントローズ」
NASA広報統括責任者
「ミンディ・パーク」
サットコン<衛星コントロール>エンジニア
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます