「野村胡堂」の連作時代小説『櫛の文字 銭形平次ミステリ傑作選(英題:Letters On a Comb)』を読みました。
ここのところ、時代小説が続いています。
-----story-------------
捕物帳のスーパーヒーロー、謎に立ち向かう!
なぜ、犯人はわざわざ櫛に暗号を彫ったのか?
神田明神下に住む、凄腕の岡っ引「銭形平次」。
投げ銭と卓越した推理力を武器にして、子分の「ガラッ八」と共に、江戸で起こる様々な事件に立ち向かっていく!
暗号が彫られた櫛をきっかけに殺人が起こる『櫛の文字』。
世間を騒がす怪盗・鼬小僧の意外な正体を暴く『鼬小僧の正体』。
383編にも及ぶ捕物帳のスーパーヒーローの活躍譚から、ミステリに特化した傑作17編を収録した決定版。
解説=「末國善己」
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捕物帳のヒーロー「銭形平次捕物控」シリーズ全383篇から書評家「末國善己」を編者として、ミステリに特化した傑作17篇を厳選した決定版です。
■振袖源太
■人肌地蔵
■人魚の死
■平次女難
■花見の仇討
■がらッ八手柄話
■女の足跡
■雪の夜
■槍の折れ
■生き葬い
■櫛の文字
■小便組貞女
■罠に落ちた女
■風呂場の秘密
■鼬小僧の正体
■三つの菓子
■猫の首環
■編者解説 末國善己
「銭形平次捕物控」シリーズは初めて読みました… ミステリとして読み応えがあったし、「平次」と子分の「ガラッ八」の掛け合いのテンポの良さ等も魅力的でしたね、、、
「平次」が人情派なので、哀しい事件でも後味が良いものが多かった印象です… そんな中でも、特に印象に残ったのは以下の3篇ですね。
身投げした盗賊の妹「お楽」を助けた「平次」だったが、「平次」が「お楽」を家に連れ帰ったのを機に女房の「お静」が出ていき、その留守中に二人の美女が押しかけてくる等、「平次」が女難に見舞われるという展開が一転… 「お楽」が殺され「お静」が疑われるシリアスな展開への発展や、「お楽」の身体にあった傷の状態から「お静」の無罪を証明する等のミステリ趣向が盛りだくさんの『平次女難』、
呉服屋「四方屋次郎右衛門」の家で後妻の連れ子「お宮」が殺され、「三輪の万七」から犯人の疑惑をかけられた先妻の娘「お秀」を救うため、「平次」が乗り出すが、主人の「次郎右衛門」、手代の「喜三郎」、当の「お秀」、さらに「平次」に捜査を依頼した奉公人の「お谷婆さん」までが、自分が犯人だと主張するという不可解な展開となり、「平次」は鋭い観察眼をもつ「四方屋」の食客「寺本山平」と推理合戦を行い、「平次」が「寺本」の推理の矛盾をつき鮮やかに謎を解く『女の足跡』、
「ガラッ八」が叔母の知り合いから櫛に刻まれた暗号の解読を頼まれ、「平次」が見事に暗号を解読するとともに、暗号を作った動機を探ることで真相にたどり着く『櫛の文字』、
この3篇はミステリ要素が強く、謎解きを一緒に愉しめたので印象強かったんでしょうね… 機会があれば、「銭形平次捕物控」シリーズの別な作品も読んでみたいですね。
ここのところ、時代小説が続いています。
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捕物帳のスーパーヒーロー、謎に立ち向かう!
なぜ、犯人はわざわざ櫛に暗号を彫ったのか?
神田明神下に住む、凄腕の岡っ引「銭形平次」。
投げ銭と卓越した推理力を武器にして、子分の「ガラッ八」と共に、江戸で起こる様々な事件に立ち向かっていく!
暗号が彫られた櫛をきっかけに殺人が起こる『櫛の文字』。
世間を騒がす怪盗・鼬小僧の意外な正体を暴く『鼬小僧の正体』。
383編にも及ぶ捕物帳のスーパーヒーローの活躍譚から、ミステリに特化した傑作17編を収録した決定版。
解説=「末國善己」
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捕物帳のヒーロー「銭形平次捕物控」シリーズ全383篇から書評家「末國善己」を編者として、ミステリに特化した傑作17篇を厳選した決定版です。
■振袖源太
■人肌地蔵
■人魚の死
■平次女難
■花見の仇討
■がらッ八手柄話
■女の足跡
■雪の夜
■槍の折れ
■生き葬い
■櫛の文字
■小便組貞女
■罠に落ちた女
■風呂場の秘密
■鼬小僧の正体
■三つの菓子
■猫の首環
■編者解説 末國善己
「銭形平次捕物控」シリーズは初めて読みました… ミステリとして読み応えがあったし、「平次」と子分の「ガラッ八」の掛け合いのテンポの良さ等も魅力的でしたね、、、
「平次」が人情派なので、哀しい事件でも後味が良いものが多かった印象です… そんな中でも、特に印象に残ったのは以下の3篇ですね。
身投げした盗賊の妹「お楽」を助けた「平次」だったが、「平次」が「お楽」を家に連れ帰ったのを機に女房の「お静」が出ていき、その留守中に二人の美女が押しかけてくる等、「平次」が女難に見舞われるという展開が一転… 「お楽」が殺され「お静」が疑われるシリアスな展開への発展や、「お楽」の身体にあった傷の状態から「お静」の無罪を証明する等のミステリ趣向が盛りだくさんの『平次女難』、
呉服屋「四方屋次郎右衛門」の家で後妻の連れ子「お宮」が殺され、「三輪の万七」から犯人の疑惑をかけられた先妻の娘「お秀」を救うため、「平次」が乗り出すが、主人の「次郎右衛門」、手代の「喜三郎」、当の「お秀」、さらに「平次」に捜査を依頼した奉公人の「お谷婆さん」までが、自分が犯人だと主張するという不可解な展開となり、「平次」は鋭い観察眼をもつ「四方屋」の食客「寺本山平」と推理合戦を行い、「平次」が「寺本」の推理の矛盾をつき鮮やかに謎を解く『女の足跡』、
「ガラッ八」が叔母の知り合いから櫛に刻まれた暗号の解読を頼まれ、「平次」が見事に暗号を解読するとともに、暗号を作った動機を探ることで真相にたどり着く『櫛の文字』、
この3篇はミステリ要素が強く、謎解きを一緒に愉しめたので印象強かったんでしょうね… 機会があれば、「銭形平次捕物控」シリーズの別な作品も読んでみたいですね。
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