ヘタリア Axis Powers日丸屋 秀和幻冬舎コミックスこのアイテムの詳細を見る |
2008年3月31日 第1刷 2008年9月30日 第11刷 幻冬舎
著者は日丸屋 秀和(HIMARUYA HIDEKAZU)。アメリカNYのデザイン大生。22歳とある。
イタリア、ドイツ、オーストリア、イギリス、フランス、スペイン、アメリカ、カナダ、ロシア、中国、日本といった国を擬人化させて、世界情勢の中でどう立ちまわってきたかということを、四コマ漫画で表している。題名から想像できるように主人公はイタリア。
韓国の国会議員が、韓国の描き方が韓国人の思うところの自分たちの姿と違うと、韓国の国会で問題にしたという漫画でもある。韓国が騒ぎ立てるものだから、妙に話題になってしまった。アニメーション化されTV放送される予定だったところを、韓国からの脅迫(?)があったため、中止になったらしい。
受験生の息子に頼まれた赤本を買いに行った本屋のレジに、でかでかとポスターが貼ってあって、「ああ、これが例の・・・」とついつい一巻を買ってしまった。
最近というか、ここ10年くらい、私は漫画は「いしいひさいち」「長谷川町子」くらいしか読まないから、彼らの描く漫画の線に慣れてしまっているため、この「ヘタリア」を読み始めた時は、いまいち絵に慣れなかった。だいたい、話題に乗って買ったようなもので、実のところ韓国が果たして出てくるのかどうか、という一点にしか興味がなかったから、ちゃんと読むのが「めんどくせー」という思いが強かった。
が、読むうちに、登場する国々のけっこう的を得たキャラクターの作りにちょっと感心。
で、韓国は・・・一巻にはP83に4コマ登場しただけ。
どいう場面かというと、ドイツ人がスーパーマーケットでソーセージを買い、レジの列に並ぶ。レジ係はのんびり屋のスペイン人で、ちんたら仕事をするから、列の並びは全くはけない。さらに都合の悪いことに、今まさに商品をレジに並べて買おうとしているのが、のんびり屋のギリシャ人ときた。そこへ割り込みが日常化しているイタリア人が、列に割り込む。ドイツ人イライラ。前に並ぶオーストリア人はもっとイライラ。なんとギリシャ人とスペイン人が、仕事をそっちのけでおしゃべりを始めた。二人目のイタリア人はドイツ人の後ろにちゃんと並んだが、こっちはおしゃべりがうるさい。日本人が何か言おうとするが、口ごもる。アメリカ人がすかさず仕切ろうとする。それを見たロシア人は、普通の行列だけどと小声で言う。
韓国人はその行列の中で「謝罪と賠償を要求しはじめる」、そしてアイゴ~・・・・「天国の階段」が始まってしまう、ジウの顔が拝めなくなる・・・テファ兄がどうなったか知りたい・・・。と全く他の国とは関係なく一人口走りながら火病っている。
(2009年1月 購入)