日本の風景を読む NTT出版ライブラリーレゾナント018富山 和子NTT出版このアイテムの詳細を見る |
2005年10月31日 初版第1版発行
著者:富山 和子
著者は1933年群馬県生まれ。評論家。日本福祉大学教授、立正大学名誉教授。環境問題の草分け。2005年で17周年を迎える日本の米カレンダーを編纂している。
棚田という言葉を普及させたのはこの人。
日本全国の水田の写真が美しい。
日本の風景を作ってきたのは米を作ってきた農民。水を得るため山に木を植え森林に育て山に保水力を持たせ用水を引いて水田を作った。日本全国で見られる森林や川はその結果できあがったものが多い。
東北地方から北陸にかけての日本海側には幅数キロの砂丘が延々と続いていた。砂は一夜にして移動し、田畑や民家を飲み込んでしまう。植林を繰り返しその砂丘を農地に変えていったのも農民だった。そんな昔の話ではない。江戸時代の頃の領主や庄屋たちの話。
以下メモより
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p173 大宮
武蔵国一ノ宮の氷川神社を大いなる宮居と崇めたことにはじまる。氷川神社は武内社。神社への参道が後に中山道。武内社ということは中央政府が関東平野に進出した拠点がこの地にあったということ。
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