サザエさん №15 - 長谷川町子(朝日新聞社)

サザエさん (15)   長谷川 町子 朝日新聞社

　昭和30年11月～31年5月、朝日新聞連載。姉妹社刊「サザエさん」を文庫化。

P7 ノリ助家でタイ子さん出産。 P13 ノリ助が子供の名前を考えるのだが「ナミエ」？ イクラではないのか？女の子？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 P47 新生活運動。屋台の焼き鳥屋を貸切って忘年会。 P84 磯野家にご婦人の来客あり。和服。足袋が泥で汚れている。玄関で足袋を履き替える。　　　　　　　 P133 集団就職。

P47の新生活運動

敗戦後、全国の婦人会や青年団が冠婚葬祭の簡素化や封建的因習打破、衣食住の合理化に取り組んだ。鳩山一郎内閣はこの動きを国家再建につなげようと1955年、「新生活運動」を提唱。しかし高度経済成長に伴い「消費は美徳」となる中、運動は姿を消した。

2020年の今、これは有りだと思う。それだけ生活レベルが落ちたのではなくて、人の目線が下を向いたような気がする。良く言えば価値観が多様化した。

P84足袋

美しい風習。でもなんとなく間が抜けて見える。あまりにも時間がかかるものだから迎えに出たワカメは間が持たず、終わったら言ってねと雑誌を読み始めた。

黒澤明の初期の作品で「悪い奴ほどよく眠る」という作品がある。1960年公開の東京の街が舞台の映画。東京の住宅街の道は無舗装。雨が降ったら道はぬかるんで泥だらけになる。

（私物）