大江戸開府四百年事情講談社このアイテムの詳細を見る |
2003年6月30日 第1刷発行
著者は石川 英輔 。1933年9月30日生まれ。作家。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科講師。京都府生まれ。国際基督教大学、東京都立大学理学部中退。1961年にミカ製版を設立して社長となり、「SF西遊記」で作家デビュー。1985年以降は専業作家。昭和54年(1979)に講談社から刊行した「大江戸神仙伝」が転機になり10年後には江戸時代の専門家扱い。以前ここで紹介した「江戸のまかない」を書いた人。
江戸時代の武士の給金は米でもらう。この給金は時代が変わり代替わりしても基本的には同じ額でしかない。祖父も父も本人もそして子の代になり孫の代になっても同じなのだ。何か役につけば加増されるが、その役からおりればまたもとに戻る。この給金(米)の出所は農村になる。だから取り立てられる農村も何代にもわたって同じ額をおさめていたことになる。それも米で。
農村の方は時代を経るにしたがって米以外の農作物を生産するようになるし、酒や味噌などの商業にも手を出し豊かになっていくのだが、これらは課税対象としては放置されていたも同然。税率は表向き44%とかいう数字になっているのだが、実のところ10%にも満たない。豊かになる農民と貧しくなる武士。江戸時代を終わらせたのは支配者であったはずの武士なのだが、どれだけ家計が苦しい状態であったことか、「もうこんなことやってられるか!」と江戸時代を終わらせてしまったのだ。
以下メモより
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p54 定町廻同心 12人
p84 フランス革命はテロ
藤本ひとみ 「パンドラの娘」 講談社
p124 信濃国更級郡中氷鉋村
1628-1870 56%max 29%min
1716-1736 享保期以降は44%定率
p224 E.S.モース 東京帝大動物学 「Japan day by day」
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