明け方寝た時はかなり雨降りで、これだけ雨降ってれば雪降ってもドロドロな感じでそんなに積もらないだろうなと思ったのが間違い。
来てみたらどえりゃ~~~積もっとるがな。
自宅作業だけだったので外に出る必要は無かったのだが、これだけ積もるとちょと出たくなる。
東京は雪が降ってしまうと大渋滞で車は動かなくなる。
チェーンを常備している車も少ないだろうし、都会で冬タイヤを履いているのも少ないと思う。
昔々、まだMAZDAのファミリアのバンにドラムを積んで中央林間の自宅から都内まで仕事をしにいっていた頃。
仕事が終わって外に出てみればそれはそれは大変な雪。
すでにしっかり積もってました。
チェーンは常備していたので駐車場で装着をして帰路へ。
R246をゆっくりと走っていると、そこここにスタックして動けなくなっているトラックとか乗用車が二車線のうちの片方を塞いで渋滞がますます酷くなり、1m進むのに10分とかかかってました。
そんな車内は暖房ギンギン、リアウインドウの曇り除けの熱線もON、カーステもガンガン慣らしてニョロニョロ動いてました。
当時の車はオートマでなくマニュアル車。
濡れた靴のせいか滑ってクラッチのつなぎを失敗してエンスト。
やっちまったなぁ~~!と思いつつ直ぐにエンジンをかけるが「クスックスックスッ」とかからない。
これまたやっちまいました。
バッテリー上がっちゃった。
左側車線のど真ん中で止まっちゃってどうにもならない。
ギヤを入れたままセルを無理やり回してちょっと動かしたけど限界。
だもんで、外に出て車を自分で押して滑ってこけたりしながら車道の端に寄せました。
途方に暮れる中、近くに公衆電話を見つけて実家に電話してオヤジに来てもらう事に。来てもらうにしても川崎の梶ヶ谷の手前の上り坂のあたりでかなり時間がかかる。
取りあえず暖房も付かないので車の中や外に出たりして時間をつぶす事に。
目の前をバイクが滑って転んで10m位ツル~~~ッと滑っていくのを目撃したり他の車がこちらに目をむけてこの人はどうしちゃったのかな~と思われつつ冷え冷えになりつつオヤジを待ってました。
そんな所へ、ワンボックスのオジさんが声をかけてくれました。
オジさん「どうした?」
オイラ「バッテリー上がっちゃって動かなくなっちゃいました。」
オジさん「そうか、バッテリーケーブル持ってる?」
オイラ「あっ、持ってないんです。」
オジさん「そうか、それじゃあ俺のケーブルで繋げてあげるからボンネット開けて。」
早速オジさんの車のバッテリーとオイラの車のバッテリーを繋げてエンジンをかける事が出来ました。
おかげでオイラの車は命を吹き返しました。
エンジンもかかったのでケーブルを片付けて帰ろうとしたので、「せめて名前だけでも教えてください!」って言ったら「いいんだよ、そんなの。気にしない気にしない!」ってその場を直ぐに走り去っていきました。
単純かもしれないけど、寒さで冷えきっていたし、全く見ず知らずの人から困った状況を助けてくれた事に感動してしまって涙が出まくりました。
オジさんの車が視界から見えなくなるまでずっとありがとうって言ってた。
それから車の中で暖房だけ付けてオヤジが着くのを待って一緒に帰りました。
それ以来、自分もバッテリーケーブルは積んであって、どこかでバッテリー上がりの車がいればいつでも繋げられるようにしてます。(外車は無理だけど)
東京で雪が降るといつも思い出す事でした。
あのオジさんどうしてるかなぁ~~って。