東京でカラヴァッジョ 日記

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高階秀爾氏死去

2024年10月24日 | 書籍
私の本棚にある単著。
 
●増補改題 『20世紀美術』 ちくま学芸文庫、1993年
 
●『フィレンツェ:初期ルネサンス美術の運命』中公新書、1966年
 
●『美の思索家たち』新版、青土社、1993年
 
●『名画を見る眼』岩波新書 、1969年
 
●『続 名画を見る眼』岩波新書、1971年
 
●『ルネッサンスの光と闇:芸術と精神風土』中公文庫、1987年
●同 改版(上・下)、中公文庫、2018年
 
●『ルネッサンス夜話:近代の黎明に生きた人びと』河出文庫、1987年
 
●『ゴッホの眼』新版、青土社、1993年
 
●『フランス絵画史:ルネッサンスから世紀末まで』講談社学術文庫、1990年
 
●『芸術のパトロンたち』岩波新書、1997年
 
●『バロックの光と闇』小学館、2001年
 
●『本の遠近法』新書館、2006年
 
 
他に、共著・編著や翻訳が何冊か。
 
 
ご冥福をお祈りいたします。


4 コメント

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高階先生の著書 (むろさん)
2024-10-25 00:48:32
中公新書の「フィレンツェ」と三彩社の「ルネッサンスの光と闇」(その後中公文庫に収録)。ボッティチェリを好きになって間もなく知ったこの2冊。この出合いがなかったら、私のボッティチェリ愛とその絵を追い求めるルネサンス美術趣味の人生は違ったものになっていたかもしれません。当時は日本語で読めるボッティチェリの本は摩寿意善朗の集英社Rizzoli版と世界美術全集だけ(その他美術出版社の特集号ぐらい)で、矢代幸雄のBOTTICELLIはまだ邦訳が出ていなかった頃です。高階先生の「ルネッサンスの光と闇」も三彩社版が出ているだけで、絶版だったので図書館で借りて必要な部分をコピーして何度も読み返しました(特にサヴォナローラ関係の部分)。この本はいまだに必要に応じて読み返すことがあります。

高階先生の講演を聞いたのはブリヂストン美術館の土曜講座での1回ぐらいだと思いますが、その著書には大変お世話になりました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
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Unknown (k-caravaggio)
2024-10-26 08:18:08
むろさん様
コメントありがとうございます。
私的には、初めて購入した美術書『ルネッサンスの光と闇』です。
講演などを聞いたことはありませんが、著書や新聞連載などを楽しませてもらいました。
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Unknown (ジョバ)
2024-11-08 20:30:23
高階秀爾先生の著作を探してみると、「西欧芸術の精神」が出てきました。分厚いし難しいし全部読んだのか疑問ですが、ラファエロの小椅子の聖母の論考は懐かしかったです。初めてイタリアに行き、フィレンツェのドミトリーで会った日本人との間で、小椅子の聖母、聖母子と2天使、どちらが好きかという、究極の論争の後で読んだので、ラファエロ派だった私は溜飲しました。昭和の終わりの頃の話です。
何よりもイタリア絵画が好きになり、色々な街を訪れ色々な絵を見てきましたが、小椅子の聖母、フィレンツェ、高階秀爾さん、私の中では今もガッチリと結び付いています。
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Unknown (k-caravaggio)
2024-11-09 18:01:56
ジョバ様
コメントありがとうございます。
高階氏の著作、西洋美術愛好家はそれぞれ、思い出深い一冊を持ってますよね。
私は『ルネッサンスの光と闇』です。この本により存在を知り興味を持った作品、そのうちいくつかはその後実見することができました。
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