東京でカラヴァッジョ 日記

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「北斎とジャポニスム」展の西洋版画(国立西洋美術館)

2017年12月17日 | 展覧会(西洋美術)
北斎とジャポニスム
HOKUSAIが西洋に与えた衝撃
2017年10月21日〜18年1月28日
国立西洋美術館
 
 
西洋版画と北斎作品の対決5選。
これら西洋版画は、北斎作品の影響をどう受けているのだろうか。
 
 
ボナール《洗濯屋の少女》
vs
『一筆画譜』より

シルエットの少女とユル筆致の女性。
 
 
ドガ《ルーヴル美術館絵画室のメアリー・カサット》
vs
『北斎漫画』近江国貝津ノ里傀儡女金子カ力量

印象派の女性画家と伝説の怪力女性、それぞれの後ろ姿。


ルドン「聖アントワーヌの誘惑」第一集より《V.それから魚の体に人間の頭を持った奇妙なものが現れる》
vs
《百物語  さらやしき》
 
西洋の怪物と日本の幽霊。
 
 
ヴュイヤール《テュイルリー公園》
vs
《富嶽三十六景  五百らかん寺さざゐどう》
 
遠景を眺める後ろ姿の人々。
 
 
 
ブロンシア・コラー=ピネル《アン・デア・ウィーン劇場の屋根》
vs
《富嶽三十六景  凱風快晴》
 
屋根と山。雪と雲。
 
 

 
   さて、本展では通常の図録に加え、出品作の半分弱の図版を収録し、最小限の解説を掲載したコンパクトなミニ図録も用意されている。
   物量をこなしてきた後だからか、 通常の図録がえらく大きく厚く重く見えてしまい、サイズも値段もお手頃なミニ図録を購入する。
   ミニ図録の購入は初めてだが、本展に関しては結構よい。開いて左頁に北斎作品、右頁に影響を受けた西洋作品、が基本で、手軽に見比べができる。



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