東京でカラヴァッジョ 日記

美術館訪問や書籍など

京へのいざない(京都国立博物館)

2014年10月05日 | 展覧会(日本美術)

平成知新館オープン記念展 京へのいざない
2014年9月13日~11月16日
京都国立博物館 平成知新館(新館)


 約半年ぶりの関西プチ美術旅行。

 京都国立博物館の「平成知新館」に向かう。
 9月13日にオープンしたばかりの平常展示館である。

 「京(みやこ)へのいざない」の第1期が開催中(10月13日まで)。
 京都国立博物館収蔵の名品が一堂に会する、という展覧会のコピーは、
 「ズラリ国宝、ずらり重文。」

<平成知新館(新館)>




<明治古都館(本館)>


 特別企画展用の本館、明治古都館と呼ぶのですね。 
 明治28年10月竣工、30年5月開館。昭和44年、重要文化財に指定。
 「国宝 鳥獣戯画と高山寺」展が準備中(10月7日から開催)。
 見たかったなあ。訪問時期がちょっと早かったなあ。


 さて、「平成知新館」。
 展示フロアは1~3階(地下1階は講堂・シアター)。
 3階に登ってから2階、1階と順に鑑賞するのがお勧めらしいが、それにこだわらず、見たい物から見る。


 以下、熱心に見たもの。

1F−2室 国宝絵巻の美

国宝≪餓鬼草紙≫
 コミカル性は薄く、「救済」をテーマにした硬派の作品なのですね。
 「餓鬼」は、川の水が飲めない、地面の水をすすらなければならない。
 息子の功徳で食料にありついた「餓鬼」も、他の「餓鬼」には分け与えないぞということか、周りを威嚇しているような顔つき。本性は変わらない。 

国宝≪一遍聖絵 巻10≫
 昨年、本絵巻の複製展示を見たことを思い出す。
 国立ハンセン病資料館の企画展≪一遍聖絵・極楽寺絵図にみるハンセン病患者≫。
 乞食、病者、障碍者が描き込まれている場面をピックアップしていた。
 ついにその実物を見ることができるのか?否、巻10には、そのような場面は見当たらず。

2F−1室 肖像画

国宝≪伝源頼朝像≫神護寺
 本展の一番人気。教科書でお馴染み、「日本美術における肖像画の最高峰」。思いのほかサイズ大。
 モデルが源頼朝であるかは、相当怪しくなっているそうですが。

2F−3室 幽玄の美—山水画の世界—

国宝≪天橋立図≫雪舟筆

 3年前に三井記念美術館で見て以来、3度目の鑑賞。
 上空から俯瞰する視点に、今回は素直に感心。

2F−4室 京のにぎわい

重文≪舞踊図屏風≫京都市蔵

 この時代の絵は結構好み。
 6曲1隻。踊る女性6人はいずれも素敵だが、特に左から2番目が好みかな。


 上記以外でも、仏画・中国絵画や、彫刻・書跡・染織・金工・漆工・陶器・考古等「ズラリ国宝、ずらり重文。」が並ぶ。
 凄いこと、ありがたいことなのだろうとは想像するが、私のような素人には、その凄さ、ありがたさがピンとこない。
 



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