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2020年の美術館入場者数ランキング

2021年04月05日 | 展覧会(日記)
   『THE ART NEWSPAPER』の記事「Visitor Figures 2020: top 100 art museums」を見る(2020年は展覧会編がない模様)。
 
   2020年の美術館入館者数(トップ100)は、前年と比べて、なんと77%も減少したという。
 
 
   以下、2020年の美術館入館者数トップ30。
 
表示は、次のとおり。
順位:美術館名
入館者数、対前年減少率、パンデミックによる休館日数
(前年の入館者数、前年の順位)
 
 
1位:ルーヴル美術館
2,700,000人、72%、150日
(9,600,000人、1位)
 
2位:中国国家博物館
1,600,000人、78%、no data
(7,390,000人、2位)
 
3位:テート モダン
1,432,991人、77%、173日
(6,098,340人、6位)
 
4位:ヴァチカン美術館
1,300,000人、81%、no data
(6,882,931人、3位)
 
5位:大英博物館
1,275,466人、80%、208日
(6,239,983人、5位)
 
6位:ソフィア王妃芸術センター
1,248,486人、72%、80日
(4,425,699人、9位)
 
7位:国立ロシア美術館
1,203,324人、50%、97日
(2,394,400人、25位)
 
8位:ロンドン・ナショナル・ギャラリー
1,197,143人、80%、155日
(6,011,007人、7位)
 
9位:メトロポリタン美術館
1,124,759人、83%、202日
(6,479,548人、4位)
 
10位:金沢21世紀美術館
971,256人、63%、66日
(2019年非掲載)
 
11位:エルミタージュ美術館
968,604人、80%、104日
(4,956,529人、8位)
 
12位:ポンピドゥーセンター 
912,803人、72%、142日
(3,273,867人、16位)
 
13位:トレチャコフ美術館
894,374人、68%、124日
(2,835,836人、20位)
 
14位:ヴィクトリア&アルバート博物館
872,240人、78%、215日
(3,932,738人、11位)
 
15位:オルセー美術館
867,274人、76%、139日
(3,651,616人、13位)
 
16位:プラド美術館
852,161人、76%、85日
(3,497,345人、14位)
 
17位:国立博物館テパパ  トンガレワ、ウェリントン
837,644人、46%、70日
(2019年非掲載)
 
18位:Centro Cultural Banco do Brasil、リオ
790,357人、70%、159日
(2,606,999人、23位)
 
19位:韓国国立中央博物館
773,621人、77%、194日
(3,354,161人、15位)
 
20位:ナショナル・ギャラリー・シンガポール
736,132人、59%、80日
(1,817,335人、35位)
 
21位:ワシントン・ナショナル・ギャラリー
730,408人、82%、138日
(4,074,403人、10位)
 
22位:ファベルジェ博物館、サンクト・ペテルブルク
728,779人、no data、110日
(2019年非掲載)
 
23位:東京国立博物館
724,762人、73%、84日
(2,684,754人、22位)
 
24位:サマセット・ハウス、ロンドン
724,310人、75%、162日
(2,841,772人、19位)
 
25位:ニューヨーク近代美術館
706,060人、65%、167日
(1,992,121人、31位)
 
26位:アムステルダム国立美術館
675,000人、75%、109日
(2,700,000人、21位)
 
27位:ウフィツィ美術館
659,043人、72%、111日
(2,361,732人、26位)
 
28位:ワルシャワ王宮
650,000人、48%、85日
(1,256,920人、54位)
 
29位:台北故宮博物院
642,163人、83%、48日
(3,832,373人、12位)
 
30位:ヴィクトリア国立美術館
636,954人、74%、266日
(2,432,883人、24位)
 
 
以下、日本のみ。
 
32位:国立西洋美術館
603,114人、62%、94日
(1,587,363人、43位)
 
38位:東京都美術館
510,117人、82%、90日
(2,873,806人、18位)
 
49位:国立新美術館
413,316人、78%、89日
(1,921,526人、32位)
 
93位:国立国際美術館
270,097人、no data、44日
(2019年非掲載)
 
 
   2020年は、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジル、シンガポール、中国、台湾、韓国、日本、世界中どこでも、半減なら上出来、7割台の減なら標準などという壊滅的な減少の年になるなんて、2020年正月にそんな話を聞いたとしても誰も信じない。
  そして、2021年の第1四半期も、厳しい状況は継続している。
 
   以上は世界のトップ美術館・博物館の状況だが、各国そして日本の中小規模美術館・博物館の状況も同様であるに違いない。そして文化事業全体も。
 
 
 
*2020年、最も話題となり、入場者数110万人を記録した展覧会
 
没後500年「レオナルド・ダ・ヴィンチ展」
2019年10月24日〜20年2月24日
ルーヴル美術館
 
   あの伝説の1994年の国立西洋美術館「バーンズ・コレクション展」と同等の入場者数である。  
   しかし、閉幕を待っていたかのように、わずかその6日後の2020年3月1日〜3日に一時休館。その後、3月13日〜7月5日の臨時休館。いったん再開するも、10月29日から再休館。今も休館継続中、再開の見通しはたたない情勢である。
 
 
 
  *蛇足
   国立西洋美術館の入場者数が思ったよりはある。LNG展東京会場の入場者数は、推測すると、32万人程度だったようだ。また、大阪会場では19万人強であった模様。このご時世でなければ、これらの2倍くらい期待していたのだろうけれども。


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