今年もこの季節がやってきた。
日経トレンディ2023年1月号臨時増刊『日経おとなのOFF 2023年絶対見逃せない美術展』。
書店には、エゴン・シーレ表紙のものと、ルーヴルの《アモルとプシュケ》表紙のものと、2種類が並んでいる。
前者がNFT特装版でNFTアート3点がついているらしく値段が3割強高いが、両者の内容は同じとのこと。
先に目に入ったのはエゴン・シーレ版。もし隣りに《アモルとプシュケ》版があることに気づかなければ、出費増となっていたところ。

眺める。
まずは、西洋美術展。
2023年絶対見逃せない、西洋美術展、私的トップ。
レオポルド美術館 エゴン・シーレ展
2023年1月26日〜4月9日
東京都美術館
*「30年ぶりの展覧会!」ということは、1991年のBunkamura以来ということらしい。あのレベルが再び来日するならば凄いこと。
2022年とは違って、ルネサンス期・バロック期の名品が期待できる美術展が見当たらない。
なので、現時点での期待度SSランクは、1展どまりとなる。
トップ1に続く、期待する西洋美術展。
ルーヴル美術館展 愛を描く
2023年3月1日〜6月12日
国立新美術館
(京都へ巡回)
✳︎フラゴナール《かんぬき》、ジェラール《アモルとプシュケ》、アリ・シェフェール《ダンテとウェルギリウスの前に現れたフランチェスカ・ダ・リミニとパオロ・マラテスタの亡霊》、ファン・ホーホストラーテン 《部屋履き》 辺りか。期待していたサプライズはなさそう。
憧憬の地 ブルターニュ
モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷
2023年3月18日〜6月11日
国立西洋美術館
✳︎国内所蔵作品からなるようだ。
ブルターニュの光と風
画家たちを魅了したフランス〈辺境の地〉
2023年3月25日〜6月11日
SOMPO美術館
(福島、静岡へ巡回)
*こちらもブルターニュ、国立西洋美術館と同時期の開催。フランスのカンペール美術館所蔵作品が中心となるようだ。
マティス展
2023年4月27日〜8月20日
東京都美術館
*ポンピドゥー・センターから約150点、出品作はすべてマティス、らしい。
テート美術館展 光
ターナー、印象派から現代へ
2023年7月12日〜10月2日
国立新美術館
(大阪へ巡回)
*「18世紀末から現代までの200年間に制作された「光」をテーマにした作品を紹介」。
2018年の横浜美術館「ヌード」展のような国際巡回企画展なのだろうか。
ディヴィッド・ホックニー展
2023年7月15日〜11月5日
東京都現代美術館
*1937年英国生まれ、現在85歳の現役作家。日本では1996年以来となる大規模個展とのこと。
永遠の都 世界遺産ローマ展
2023年9月16日〜12月10日
東京都美術館
(福岡へ巡回)
✳︎2021年1月〜4月開催予定もコロナ禍により中止となったローマ展が復活!
「カピトリーノ美術館の所蔵品を中心とする約70点」により「2000年の歴史と芸術を紹介する」とのこと。
「キュビスム・レボリューション」展
2023年10月3日〜24年1月28日
国立西洋美術館
(京都へ巡回)
*ポンピドゥー・センターの所蔵品を中心に、総数約140点とのこと。
ピカソ、ブラックにとどまらず、ドローネー、レジェ、クプカ、モディリアーニ(彫刻)など楽しみ。
ゴッホと静物画
2023年10月17日〜24年1月21日
SOMPO美術館
*2020年10月〜12月開催予定もコロナ禍により中止となったゴッホ展が復活!
ゴッホは静物画がゴッホ美術館やクレラー=ミュラー美術館などから約20点、他作家の作品が約50点の構成となるようだ。
モネ 連作の情景
2023年10月20日〜24年1月28日
上野の森美術館
(大阪へ巡回)
✳︎「連作を中心に国内外のモネの代表作約60点が集結」とのこと。
私的には、フランクフルト・シュテーデル美術館所蔵の初期作品《昼食会》に期待。会場が上野の森美術館であることは懸念材料。
日本美術展について。
多数あるなか、私的好みにより絞って、見逃したくない8展。
首都圏では開催されない美術展が2展含まれる。
没後200年 亜欧堂田善
2023年1月13日〜2月26日
千葉市美術館
(福島から巡回)
東京国立近代美術館70周年記念展
重要文化財の秘密
2023年3月17日〜5月14日
東京国立近代美術館
大阪の日本画
2023年4月15日〜6月11日
東京ステーションギャラリー
(大阪から巡回)
幕末土佐の天才絵師 絵金
2023年4月22日〜6月18日
あべのハルカス美術館
甲斐荘楠音の全貌
2023年7月1日〜8月27日
東京ステーションギャラリー
(京都から巡回)
虫めづる日本の人々
2023年7月22日〜9月18日
サントリー美術館
生誕270年 長沢芦雪
2023年10月7日〜12月3日
大阪中之島美術館
(福岡へ巡回)
やまと絵
受け継がれる王朝の美
2023年10月11日〜12月3日
東京国立博物館
西洋・日本美術以外で1展。
古代メキシコ
マヤ、アステカ、テオティワカン
2023年6月16日〜9月3日
東京国立博物館
(福岡、大阪へ巡回)
まだまだ新たな美術展の情報が、2023年後半に始まるものを中心に出てくるだろうから、楽しみである。
コメントありがとうございます。
郡山、宮崎、松山ですね。
もっと近ければ行きたいところです。