奈良国立博物館の毎秋恒例の正倉院展。
気になっているが、訪問したことはない。
今秋の関西プチ美術旅行は、正倉院展の会期と重なったので、行き先を京都か奈良か最後まで迷ったが、結局京都を選択した。
毎年、尋常ならざる1日あたり入場者数を記録する正倉院展、その混雑に恐れをなしたこともある。
その第68回正倉院展も11/7に終了し、読売新聞社から入場者数が発表された。
第68回 H28(2016)
208,614人
会期17日間で、1日あたり入場者数は、12,271 人/日。
注目?の東京都美術館の若冲展との1日あたり入場者数対決結果!
若冲展の入場者数は、約44.6万人。会期31日間で、1日あたり入場者数は約14,300人。
若冲展が約2千人上回り、2016年の第1位をほぼ確実なものとした。
天下の正倉院展を上回った展覧会は、2009年の「国宝阿修羅展」以来。7年ぶりの快挙となる。
さて、第50回以降の正倉院展の入場者数を遡り確認してみる。
第67回 H27(2015)
221,189人、13,011人/日(17日間)
第66回 H26(2014)
269,348人、13,467人/日(20日間)
第65回 H25(2013)
246,269人、14,486人/日(17日間)
第64回 H24(2012)
238,019人、14,001人/日(17日間)
第63回 H23(2011)
239,581人、14,093人/日(17日間)
第62回 H22(2010)
294,804人、14,740人/日(20日間)
第61回 H21(2009)
299,294人、14,964人/日(20日間)
第60回 H20(2008)
263,765人、15,515人/日(17日間)
第59回 H19(2007)
248,389人、14,608人/日(17日間)
第58回 H18(2006)
283,515人、14,175人/日(20日間)
第57回 H17(2005)
234,391人、13,717人/日(17日間)
第56回 H16(2004)
131,978人、7,763人/日(17日間)
第55回 H15(2003)
143,904人、8,464人/日(17日間)
第54回 H14(2002)
141,381人、8,361人/日(17日間)
第53回 H13(2001)
166,002人、9,764人/日(17日間)
第52回 H12(2000)
116,943人、6,879人/日(17日間)
第51回 H11(1999)
151,351人、7,567人/日(20日間)
第50回 H10(1998)
132,739人、7,807人/日(17日間)
平成16年以前も充分すぎるほど混雑した展覧会が、平成17年からは別次元の数字に突入した。
計算上、若冲展2016が毎年繰り広げられている。
この変化は、独立行政法人化と平成17年から読売新聞社が関わったことによるものらしい。以前東京駅構内でも正倉院展の宣伝板を見かけたことがある。
次に、正倉院展と対決する、国宝阿修羅展級、若冲展2016級の展覧会が現れるのは、いつ、何の展覧会だろうか。
あの大混雑は遠慮したいが、社会現象となるような展覧会には多大なる興味がある。
私的には、その展覧会がダ・ヴィンチやミケランジェロ、ボッティチェリの誰もが知る代表作が出品される展覧会だったら嬉しいのだけれど。
(注)第56回以降は国立文化財機構と文部科学省HPからの数字。それ以前はあるブログから借用させていただいている。