第二次世界大戦に資源小国日本が参戦したのは、アメリカからの石油が入手出来なくなるかもしれない恐怖で、東南アジアからインドネシアを手中に収めて、これらの国で資源を確保?、これだけの理由でアリューシャン列島からグアム周辺、そしてニューカレドニア等までの広大な面積をカバー出来ると思ったのか、が先ず疑問に思う、先見性が無いとか人的と戦略物資は誰が考えても不足している、ないない尽くしの日本が参戦して戦えるとは当然思えないが、参戦してしまった、負け戦は確実なのにもう少し早く停戦を選択出来なかった軍部の力関係は知らないが、戦って見てこれでは勝てないと思った戦場は多かった、既に戦死者も多く出ていて、国内での貧困度はやばい状態に有ったのに時の政治家は何をしていたかが問われる混乱状態で有った。
戦後生まれの我々世代は食料不足で、田舎にコネがある人を頼って移住をしたと聞いた、畑で取り合えず食べる物の確保は出来たから、住めば都とそのまま定住の選択をする、子どもが育って都会で働くと思っても、食料の確保が第一で、お金を稼ぐのは男が都会に出て働く、これが普通のパターンで、子どもは田舎者として高校位までを過ごすが、大学とか就職となれば田舎者のハンディーを背負う、学力差は歴然でこれは勝てない、就職も大会社の工場勤務の労働者となるしかない、成長の軌道には乗っかっているから給料差が有っても転職する人は少なかっただろう、工業化は働くだけの労働者には有難い存在で有った。時代が変わりエネルギーの大量消費となる、自動車が走り工場の煙突からは煙が排出される、これが京浜工場地帯の風景で有った。
工場排水、排煙が公害として社会問題となる、エネルギーの確保は取り合えず貿易が盛んで有ったからお金で解決できた、しかし浪費では会社が持たないから、省エネルギーがテーマになる、機器の開発、それに付随する技術革新で、日本は空を見た目できれいにした、CO2やNOXの含有量を少なくする技術は時間が掛かるが、日本は先端技術の開発で目覚ましく進歩する、このコストを吸収するには商品やサービスが高くなる、ルックイーストではないが日本を見習えで韓国が真似た、次に中国も真似た、人件費コストが安く、多少の公害は我慢して、日本に追い付こうと努力をする、年々の差が10年もすれば追い付く分野が出る、となれば価格差で競争に負ける、こんな事が繰り返し行われて、日本は鉄鋼が、造船が、半導体産業が、スマホや先端技術で、中国と韓国に追い付かれ、今は引き離されている分野も有る、13年位前には再生可能エネルギー分野で働いていた、当時の中国製品は安いだけの粗悪品で有った、韓国企業も数社は競争相手で有ったが、追い付くのは早かった、やはり中国の安かろう悪かろうは大型案件になる程、価格的には有利となる、20億円位の案件が15億円で収まるとなれば、中国に発注となる。この価格差で特に太陽光発電では日本のメーカーは全滅です、つい最近も出光が持つ日本技術が詰め込まれた商品からの撤退をアナウンスする。
大量生産の中国と競争できない、品質も良くなった、人口が多いだけでなく工業化が目覚ましく発展したから、貪欲にエネルギーの確保と食料生産基地としてアフリカで土地を確保している。こんな中国にしたのは米国、ドイツと日本だ、20年間位は恩恵を受けたが、最後の砦の産業も中国有利となる。
次に関心有る分野は自動車でしょう。商品別ではこれが最後の戦場となる、自動車の電気化です、内燃機エンジンからモーターに置き換わる、これで部品レベルだけで1/3がなくなる、そんなに置き換わってもコストは中型以上はそんなに安くはならないが,軽自動者なら50万円位なのが実用化されている、バッテリーの価格で値段が決まるからで、中国は断然有利となる、EV化で数十社の競争が有る、走れば良いとなければ数百社も有る自動車社会が中国だ、特に難しいエンジンを捨てて、モーターと蓄電池になれば電池材料で中国が抑え込む、独占状態となる、外国自動車会社には中国製電池は売らないとなれば、他の素材を用途に見付けるのは時間が掛かる、トヨタは水素やアンモニアで動く自動車の開発に集中している、水素車はタンク製造がキーポイントだがトラックは車体が大きいから、この分野を責める、中国はEVだけでコストダウン出来れば、独占状態となるで有ろう、既に中国内が世界一の購買数だから、高級車では海外製としても中以下の車は中国製が圧倒する。
再生可能エネルギーと言われて15年が経つ、この分野では中国が邁進している、風力は発電数も世界一、太陽光も土地が有るから世界一、地熱は日本など火山国は有利で、フィリピンやインドネシアでの利用は進んでいる、日本は地熱が有る所が、国立公園内だから開発は遅れている。
島国日本だから海流発電はこれから、風力は遠浅でないから欧州程には普及はしない、何より大型台風が設置を阻む、メタンハイドレートは豊富に埋蔵しているから技術力で取り出せれば、一応安泰なエネルギーだ。しかし開発にコストが掛るから、お金で買えなくなったら真剣に開発に取り組むだろう。
宇宙からの太陽光利用は技術的にはもう直ぐだ、道路やビルに貼る太陽光発電がもう直ぐ実用化出来る、石油がなくても困らない国になるとは言わないが、代わりとなる技術は生まれるだろう。その為には人への投資が鍵となる。