大きな物と言えば船や飛行機で、飛行機はYS-11の建造が終わって、ジェット機の参入に期待を持ったが、重工のMRJもお蔵入りでこのまま世界の空に羽ばたく事はないでしょう、造船は日本が得意としていたのであらゆるタイプの船を造っていたが、造船業としての現在の位置は下がっていて韓国が上だ、国策として集中しているから追い上げ力はすごいものが有る、今話題のLNG船も以前は日本が断然優位な分野で有ったが韓国に抜かれた、新造船では日本は年間数隻だが韓国は約10倍の数を建造している、日本より2割は安いとなれば40億円位の差が有る、これでは勝てない、この額が小さくなる工夫を考え付いたとしてもその差額は5億円位で有ろう、製造コストの切り詰めは簡単でない、LNGを知ったのはかなり前です、半世紀位になる、海外でのLNG船建造に関する資料を集める依頼を受けて200ページ位の調査資料を造った事が有ります。
これが専門では無いから様々な新規分野での依頼は有るので分野では原子力、環境に関する水処理や空気汚染の機器、これらから20年後には新エネルギー分野までカバーした、よって日本が着目したのに韓国が追い付き追い越した分野には詳しい、技術開発で残念な出来事は色々みている、この中で日本企業の駄目な部分はやり遂げる根性が足らなくなった事でこれが最大の欠点だ。
経営者がサラリーマン化したから自分が社長になったらこれを儲けの柱にする気構えには欠けていた、数年後には社長交代が有ると想定しているから、取り組む姿勢が弱い、結局何も残さないで交代となる、戦後産業を起こした松下さんや本田さん、そしてソニーの盛田と井深さん等には出来てその後の人材が出来なかったのは何なんだと考えて見るのも良い機会だ。 つづく