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ソニーの電気自動車参入が本格化する元年になれば良いが。

2年前に電気自動車のコンセプトカーを公表し、試作車の走行テストはドイツで行っている、今回はラスベガスのテクノロジー見本市で吉田会長兼社長がソニー電気自動車の記者会見を行った。これでソニーが本格的に電気自動車の事業化へ参入する事になる、春頃には事業会社を設立する事も公表したから話題性は大きい、最近は異業種からの参入が相次ぐが、ソニーのインパクトは大きい、アップルも参入しているし、市場規模が大きいので今年中には数社が参入表明するかもしれない、ソニーとアップルは自動車を売る事が目的でなく、周辺技術を総合的にインテグレートする事を狙っている、この2社はコンセプトが近いだろうからお互いのライバル意識が実現すればマーケットは大きくなる、独自開発商品は搭載するが自動車は部品点数が多いので協業での開発力が試される、何処と組むかには関心が高まる。
ドロンに何故ソニーが参入しなかったのだろうと、10年前に中国の会社が小型のドロン市場を押さえている時に思った、この間に多くの会社が目的別にドロンを開発・製造しているが市場は取れてない、残念な結果になっている。

ソニーもアップルも何時から製造開始して販売するとは言ってないが、アップルは韓国の現代自動車との提携に動いているとキャッチされている、電池にも強い韓国だが最大手のLG化学はGMと車載電池を共同開発しているから組めないだろう。この分野では今や韓国企業が優位なのには残念で有る。
ソニーは本社を日本に置くだろうと見られているが、自動車生産ラインが日本になるかは未定、試作車はオーストリアのマグナ・シュタイヤーが担ったが、本格的な製造ラインは日本も含めて欧米の自動車会社が工場閉鎖しているのでそこを使えば立ち上がりは早い、製造は試作車を造るより何十倍も困難だから元自動車会社か現自動車会社との関係性は重要だ、何処と協業するかは注目だ、そして部品会社もそれなりに実績が有る大手との連携は必要で、やる事が多いのが自動車産業だ、だから注目度も上がる、米国内での販売は重要だから中国企業との連携は考えられない、早くて数年後、遅いと5年後位にはなるだろう、競争劇化で脱退する企業も出る、掃除機のダイソンは17年に参入するとアナウンスしたが2年後の19年には断念した。製造となると簡単には参入できない、トヨタも昨年豊田社長がプレゼンした、少々出遅れ感は有るが多くの日本人は心配しなくて良い、トヨタは別格な自動車会社で、ここだけは永遠に存在感と関連会社の為にも生存していないと日本は大変困る、ここ以外に最終商品で世界で勝てる企業は少ないから、冗談でなく真剣に日本企業の有り方、生存を抑えていないと、世界で勝負にならない時代が来る。

自動車の電気化が開花する年が今年から始まる、既に欧州は動いているし米国も一気にこの方向で取り組みを開始した。中国は内燃機では勝てないと早々と電池で動く車に着手したから、中国が量と中身では先行しているが、これからは車がオフィスや居間に変身していく時代になる、こうなると欧米企業は存在感が出るだろう、ソニーは得意なCMOSセンサーなど40のセンサーを搭載して走行中の周辺認識をリアルタイムで受け、安全運転を支援、5G接続でネットワーク、クラウドサービスも利用可能、立体音が楽しめるシートスピーカーと360Reality Audio対応ストリーミングで音楽が楽しめる。

日本企業は海外企業とのM&Aで多くの失敗している、今のGAFAMは小さな会社を多く取り込んだり、M&Aも行いながら成長してきた、その方がゼロから立ち上げるより時間で有利だからで、正しくTime is Moneyを実践しているのが欧米企業で、これが上手く行かないのが日本企業だ、外人を使えないからと言う側面と、何となく部長職を与えている人は多いが海外事業には不向きも多い、ハッキリ言えば使えないと思った方が良い、人材は他企業で経験した人を信頼して使うしかない、欧米企業はそれを実践している、使えない人もいるがそこは高い授業料を払ったと、早めに諦めて他候補を探す事が必勝パターン。



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