
02年8月「まんがくらぶ」(竹書房)
「アクション」を離れた後も変則的なストーリーギャグを
いろいろな出版社に持ち込んでいましたが
自分の想像していたよりも敷居が高く、なかなか理解して貰えませんでした。
それまで担当編集者とぶつかる事もありましたが、
皆、基本的には受け入れてくれていたので
この時になって初めて自分は恵まれていたのだと気付かされました。
否定される日々が続く中
次第に何が面白いのかも解からなくなり
作画の途中、ネームの途中で作品を投げ出すようになりました。
また、このまま変則的な作品を書き続けて行けばいつか煮詰まり
おそらく漫画で生計を立てて行く事は難しいだろうと考え
思い切ってオーソドックスな作風への転換を図りました。
そうして、まずは作品を仕上げるという事に重点を置き
作画に掛かる時間の短い四コマを描く事にし、
三種類の方向の違う作品を三つの出版社の新人賞に投稿。
唯一認めてくれた竹書房で担当の方に自分の現状を話し、
絵柄も含めて作風の変更を考えている事を伝えました。
そして、月に二度三度と持込みを続けましたが
担当の方は嫌がる事無くいつも直接会ってアドバイスをくれました。
新人賞から新人コーナーを経て
ようやく読みきりとして掲載されたのがこの作品です。
ハッキリ言って何もかも中途半端な作品です。
作風の変更と一口に言ってもなかなか上手く行かないものです。
それでも載せて貰えたのは定期的に結果を出してあげないとという
担当の方のはからいだったと思っています。
ありがとうございました。