岩倉具視
2017-01-25 | 読書
永井路子の「岩倉具視(言葉の皮を剥きながら)」です。幕末の権力闘争、ちょうど外国船などが盛んに開港を迫ってくる時期の公家と幕府のせめぎあいなどをさまざまな資料から歴史的に検証していて興味深いですが、それだけに止まらず歴史家が使っている言葉の意味を「一皮剥いて」例えば尊王攘夷については言い得て妙ではありますが本当のところ攘夷などだれも実現できるなどと思っていなくて、単に倒幕だったのではとか真の歴史に沿った言葉の意味を求めて書いている本です。作者の勉強量についていくのが大変な本で最後まで読めるかどうか?