翁の徒然なる日々

日々思ったことを勝手気ままに書いています?!

泣いて馬謖を斬ってみては如何がでしょうか?!

2022-11-19 11:30:00 | 四方山話
『三国志』(蜀志・馬謖伝)に有名な泣いて馬謖を斬る」という故事があります。

馬謖(ばしょく)は中国の三国時代の(しょく)の武将で軍師 諸葛亮(孔明)の篤い信任を受けていた人物。ところが、馬謖は「街亭の戦い」で軍令に背き、戦略を誤り、魏軍に大敗してしまいます。

諸葛亮(孔明)にとって、馬謖は大事な愛弟子ともいうべき存在でしたが、軍規を優先、命令に背いた馬謖を斬罪し、涙したという。

この故事から、群律を保つためには、例え愛する部下であれ、決して私情を挟まず、命令に違反した者を処分する例えと、して「泣いて馬謖を斬る」と言うようになったとされる。

中国に倣い、漢字を用い、大臣を〇〇相などと表現する我が日本国。

そのトップは、国民に選挙で選ばれた最大政党(与党)の議員に選ばれた議院内閣制によるトップです。

そのトップが組成する内閣の一員、つまり閣僚が実はトンデモな人物だったことが次々と明らかになっています。

日刊紙に出ている三流ゴシップ週刊誌の広告見出しには、見るに耐えないような罵詈雑言の文字が並んでいます。

確かに、瀬戸際大臣と揶揄された山際大志郎氏、ハンコを押すだけ大臣の葉梨康弘氏は、自ら?辞表を提出、閣僚を辞任しました。

また、現総務大臣の寺田稔氏も、政治資金の杜撰な管理で窮地に追い込まれて、何とか徳俵ぎりぎりで残っています。土俵を割るのは時間の問題と言われています。

ドミノ倒しのように閣僚の辞任が続いていますが、肝心のトップキッシーこと岸田首相は、まだ動く気配はありません。決断力不足なのか、優しいのか、はたまた優柔不断なのかわかりませんが、野党関の激しい突っ張りにどこまで耐えられるのか、今のところ今国会の最大の焦点になっています。
 
でも、政治の世界は一寸先はヤミと言われていますので、土俵際でうっちゃりがあるかもしれません。可能性は限りなく低いですが。

また、「情けは人の為ならず」という諺があります。本来の意味「人に情けをかけると巡り巡って自分に返ってくる」という意味だそうですが、「人に情けをかけるとその人のためにならない」という誤用のほうもよく使われています。

その観点から今回の一連の大臣の辞任劇を見ると、情けをかけて、更迭せずに、自ら辞表を出させたのか、真意はわかりませんが、キッシーにとつては、同じ派閥の議員なので、ここで情けをかけておいたほうが後々得策と思ったかのようにも思います。

誤用の用例のその人のためにならないとは思っていないと思います。ややっこしいですが。

キッシーこと岸田首相は、お見受けしたところ、真面目で実直な人だと翁は思います。そんなにウソもつけないし、腹芸もできなさそうです。

それも人としては大事なことですが、一国を率いていく宰相としては、ちょっと物足りないかなと思います。

キッシーに必要なのは、

まず、人や物事をみる洞察力、物事を判断する判断力、そしてこうと決めたらなんとしても貫き通す決断力と忍耐力、そしてもちろん実行力。一国を率いる宰相は孤独感と重責にさいなまれる、と、野田元総理が故安倍元総理への弔辞で述べた通りです。

更迭しないと決めたら何としても貫き通す、そうしないとすぐ朝令暮改
と批判されます。今のキッシーは朝令暮改というより、まさに暮令朝改。人の話を聞くのは結構ですが、泣いて馬謖を斬る決断をすることが今一番求められていることだと思います。

泣かなくて結構ですから、一度、馬謖(そんなに偉くないか)をバッサリ斬って見たら如何がでしょう? やっぱり無理かぁ。

偉そうですみません。いつもの戯言です。どうぞご放念ください。

終わり


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