(日経にも出ていましたが)あずさ監査法人が、公認会計士試験合格者を対象とした奨学金制度を設けたという記事。
「奨学金は「あずさ国際会計人材育成奨学金」の名称。応募できるのは、公認会計士試験合格者で、応募時点で就職していない人(既卒者、または2011年3月末までに卒業見込みの人が対象)。」
「留学期間は2011年4月~2012年12月を予定。中国中央財経大学が独自プログラムを編成する。・・・
奨学金が負担するのは授業料、試験料の他、留学期間中の簡易ホテル宿泊費用、学食での食事代、渡航費など。あずさ監査法人は15人程度の選抜を予定している。」
「あずさ国際会計人材育成奨学金」の創設について(あずさ監査法人)
プレスリリースによると制度を設けたのは「チャレンジする若者を支援し、公認会計士業界における昨今の人材の需給ギャップを解消する一助とするため」だそうです。
また、「本留学プログラムを終了した卒業生は、会計の基礎知識に加え、グローバルなビジネス活動で必要とされる英語と中国語によるコミュニケーション能力を有するとともに、中国社会の仕組みを理解し、各国から集う留学生と交流を深めることを通じて様々な国の人たちとのネットワークを持った人材になることが期待されるため、リクルート市場において事業会社のグローバル人材としても高い採用需要が創出されるものと期待できます」とも述べています。
留学先が欧米ではなく中国だというのがポイントなのでしょう。宣伝効果も高く費用も安上がりです。
ただし、プレスリリースの文言からすると、事業会社への就職を支援するという位置づけのようですから、監査業界で採用しないことや採用活動の中で合格者に冷たく対応したことの罪滅ぼしなのかもしれません(あずさだけの問題ではありませんが)。
ちなみに金融庁ホームページによると「公認会計士制度に関する懇談会」が21日に再開されるようです。通常国会に間に合わせなければならないので、具体的な案が出てくるのでしょう。
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