「全日本空輸」(ANA)の使用済み株主優待券が、グループ会社社員によって転売されていたという記事。転売で数億円を得ていたそうです。
「同社関係者によると、元社員は約2年前まで数年間にわたり、社内で保管されていた使用済みの株主優待券を不正に持ち出してチケットショップに持ち込み、「未使用」と偽って繰り返し転売。内部調査では、元社員が不正転売で得た利益は数億円に上るという。
ANAによると、使用済み優待券は当時、全国の空港カウンターなどで利用され、回収後にコンピューターのシステム上で再使用を防ぐ処理をし、一時的に保管。その後、廃棄されていた。一部についてこうした処理がされておらず、使用済み優待券でも再使用できた。」
「ANAなどによると、優待券は従来、識別番号が割り振られ、空港スタッフらが発券時に識別番号をコンピューター端末に入力すると、同じ番号が二度と使えない仕組みだった。優待券は利用客から回収され、紙ごみとして倉庫に保管。一定期間後に廃棄されていた。その紙ごみに“価値”があることを知っていた元社員は、再使用可能な優待券だけを選別して不正に持ち出していた。」
再発防止策は...
「ANAは不正発覚後に「利便性の向上」を理由に優待券の仕組みを変更。利用者が券面のスクラッチ印刷を削り、中に書かれた数字をウェブサイトなどに入力する方式に改め、使用済みかどうかも一目で分かるようになった。」
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