日本公認会計士協会は、監査基準委員会報告書「会計上の見積りの監査」を改正する公開草案を、2009年10月30日付で公表しました。
国際監査・保証基準審議会(IAASB)におけるクラリティ・プロジェクトを踏まえた、新起草方針に基づく改正です。
基本的に、国際監査基準の翻訳をもとにしており、資料として、ISA540, “Auditing Accounting Estimates,Including Fair Value Accounting Estimates, and Related Disclosures”、との対比表が付けられています。
確定した報告書でも同じような対比表が付けられるのかはわかりませんが、日本語の報告書でよく意味が取れない箇所があれば、原文も読んでほしいという趣旨でしょうか。
これは監査基準の話ですが、IFRSが導入されれば、これと同じように日本語の翻訳版だけでなく、英語の原文まで読まないと正しく解釈できないということになるのでしょう。(対比表があれば、誤訳を発見しやすいというメリット(?)もあります。)
内容的には、今回の金融危機と関係があるのかどうかは不明ですが、時価の見積りについて、特に書き込んでいるようです。時価として取引所の相場をそのまま使うのであれば、見積りは関係ありませんが、何らかの評価モデルを使って算定するということになると、会計上の見積りとなります。
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![「IAASBのテクノロジー・ポジション」の翻訳の公表について(日本公認会計士協会)](https://blogimg.goo.ne.jp/image/upload/f_auto,q_auto,t_image_square_m/v1/user_image/5c/92/f298aa96326469f056b49f5aa70fabb5.png)
「IAASBのテクノロジー・ポジション」の翻訳の公表について(日本公認会計士協会)
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