会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

「日本再興戦略」の改訂案、「IFRSの任意適用企業の拡大」謳う(タビスランドより)

「日本再興戦略」の改訂案、「IFRSの任意適用企業の拡大」謳う

政府が今月決定する「日本再興戦略」の中で、IFRSについて(ほんの少し)ふれているという記事。

「金融・資本市場の活性化、公的・準公的資金の運用等」という項目の中で、以下のように「任意適用企業の拡大促進」を言っているそうです。

「・2008年のG20首脳宣言において示された、会計における「単一で高品質な国際基準を策定する」との目標の実現に向け、IFRSの任意適用企業の拡大促進に努めるものとする。

・また、従来進めてきた施策に加え、IFRSの任意適用企業がIFRS移行時の課題をどのように乗り越えたのか、また、移行によるメリットにどのようなものがあったのか、等について、実態調査・ヒアリングを行い、IFRSへの移行を検討している企業の参考とするため、「IFRS適用レポート(仮称)」として公表する等の対応を進める。
 
上場企業に対し、会計基準の選択に関する基本的な考え方(例えば、IFRSの適用を検討しているか等)について、投資家に説明するよう東京証券取引所から促すこととする。」

ルール的なものは、最後の項目だけのようです。東証でそのようなルールを決めたとしても、サービス精神に富んだ会計士が、IFRS導入を検討中の会社、強制されるまでは導入しない会社など、パターンごとに、文例を考えて、会計雑誌等で示してくれるでしょうから、心配はいりません。

「「この程度では、『2016年末までに300社程度の企業がIFRSを適用する状態にする』にはとても覚束ない」(産業界)との声も」あるそうですが、これは目標が非現実的なので、目標自体を変えるしかないでしょう(たとえば時価総額の20%とするなど)。
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