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激震…GPIF「理事長スキャンダル」の裏に潜むセクハラと人事抗争(現代ビジネスより)

激震…GPIF「理事長スキャンダル」の裏に潜むセクハラと人事抗争

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の理事長スキャンダルの背景に、理事長と最高投資責任者の主導権争いがあるという記事。

記事によれば、懲戒処分を受けた理事長は冤罪だったようです。

「幕は、10月18日、GPIFの「役員の制裁処分の実施について」という発表で開いた。処分されたのは高橋則広理事長で、処分理由は「疑念を招きかねない行為を重ねた上、(中略)内部統制上の迅速な対応を怠ったため」(発表文)というものだった。

「疑念」とは「特定の女性職員と多数回にわたり会食を行なうなど特別な関係にあることを疑われかねない行為」(同)である。不倫といいたいのだが、そうと断定できないために、高橋氏が迅速に対応しなかったことを問題にした。「握りつぶした」という判断だ。

この問題を報じたメディアは、発表のままに高橋氏を批判、日経新聞は社説で「GPIF理事長は襟を正せ」と題して、160兆円もの年金積立金を運用する団体の公益性を考えれば、第三者委員会を設けて徹底解明、「うやむやな幕引きをするな」と、檄を飛ばした。

だが、この処分発表の裏には、高橋氏の追い落しを狙った陰謀が渦巻いていた。」

女性は、コンプライアンスオフィサーだった幹部からセクハラを受け、理事長に相談していたのだそうです。

女性職員側が内部通報で反撃しているそうです。

「10月18日に幕を開けた陰謀劇は、メディアを巻き込み、理事長の女性スキャンダルとなって高橋氏が叩かれ、その結果、GPIFを追われ、やがて終息するというシナリオだった。

だが、官邸を取り込んだ陰謀であることが明らかとなり、不倫を疑われた女性職員が、弁護士を立てて内部通報した。

11月11日付の文章には、女性職員が受けたセクハラ被害が詳細に語られていた。

セクハラの相談相手が高橋氏であったこと、面接採用において高橋氏と採用過程で会ったことはなく、情実採用などではなかったこと、セクハラ被害によって心身に変調をきたしていること、怪文書などによって不安が悪化、退職を決意したものの、受け付けてもらえないこと、などである。この先、民事提訴の可能性もありそうだ。」

同趣旨の記事。

衝撃事実!GPIF理事長「処分」は謀略だった
160兆円を運用する年金ファンドの異常事態
(東洋経済)

「通知書は、この女性に不適切な関係を迫ったのは別の理事と指摘している。その執拗なセクハラに耐えかねて理事長に相談し、社内に知られまいと社外で相談していたところ、それを「密会」と決めつける匿名の怪文書がGPIFなどに送られてきたのが、第1弾の衝撃の発端なのだという。

通知書によれば、この女性が内部通報できなかったのは、この理事が審議役のときにコンプライアンス・オフィサーであり、内部通報の窓口が張本人だったというのだ。通知書でこの理事は名指しされている。理事本人はセクハラを強く否定しているという。

当該のA理事は厚生省(現:厚生労働省)に1985年入省、年金局運用指導課課長補佐、社会・援護局保護課長などのポストにいたことはあるが、年金総合研究センターなど外回りの出向が多かった。

通知書にはセクハラ被害の様子が詳細に書かれている。」
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