会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

忍び寄る為替仕組債の魔の手(週刊ダイヤモンドより)

週刊ダイヤモンド10月17日号の特集記事の中で仕組債を取り上げていました(76ページ)。

その中から仕組債投資のリスクをまとめた表の部分を紹介します。

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塩漬けリスク
・30年などの超長期では、インフレによる実質価値の大幅な目減りを覚悟すべき
・運用期間が数年から30年までのどの期間で終了するか不透明

仕組みリスク
・仕組債は利益を先食いする構造である一方、ヘッジや管理のコストだけは継続するため、運用途中でその枠組みが破綻する危険がある。

流動性リスク
・相対取引で流動性がないため、途中で売却しようとすると、金融機関側の言い値で買いたたかれる危険性が高い。
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記事によれば、パワー・リバース・デュアルカレンシー(PRDC)債というのが人気があったそうです。
パワー・リバース・デュアルカレンシー債

会計処理的には、組み込まれたデリバティブの影響が金利だけに及ぶ(元本は保証されている)場合、仮に元本の返済が超長期(たとえば30年後)であっても、原価評価(デリバティブは区分処理しない)でよいのかという問題があります。実務指針に何か書いてあったと思うのですが・・・。

公益法人、学校法人、宗教法人、共済組合などが多く買っているそうです。

デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)デリバティブ汚染――金融詐術の暴走 (講談社BIZ)

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