全銀協の新送金システム、利用低迷 企業負担重く取引の0.01% インボイス導入で拡大期待(記事冒頭のみ)
「全銀EDIシステム(ZEDI)」の利用が低迷しているという記事。
「請求書の情報などを追加して情報量を増やし、企業の事務を効率化する狙いだったが、利用件数は送金全体の0.01%程度にとどまる。」
国際標準の「ISO20022」に対応し、送れる情報が従来の数十倍に増えていますが、送金側の企業にシステム改修が必要で、そこまでして利用するメリットが感じられないのだそうです。
記事によれば、全銀協などは、インボイス制度導入を契機に利用が増えるとみているそうです。
たぶん、徐々に普及していくと思われますが、取引が多い企業間では、送金時に電子化された情報をやりとりするというよりは、それ以前の請求や検収の段階でデータの交換をしているでしょうから、送金時の情報が増えたからといって、それほどのメリットはないのかもしれません。インボイスも、基本的には、物品やサービスを販売したとき(あるいは締日で集計したとき)に発行するわけですから、送金とは直接の関係はないでしょう(そもそも送金する側(買った側)ではなく送金を受ける側(売った側)が発行するものです)。もちろん、記事でもふれているように、請求データ(インボイスのデータ)と入金を紐付けして売掛金を消し込むといった作業には使えるでしょうから、効率化には役立つでしょう。