会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

米証券取引委、最大規模653億円のICO差し止め (日経より)

米証券取引委、最大規模653億円のICO差し止め

米SECが、6億ドル規模の仮想通貨技術を使った資金調達(ICO)について、米連邦地方裁判所から資産凍結の命令を得たと発表したという記事。

「米テキサス州を拠点とするアライズバンクは、700以上の仮想通貨を扱う世界初の分散型銀行を名乗り、ソーシャルメディアや芸能人による推薦などの手法を使い2カ月間で約6億ドルを調達したとされる。同社が実際に6億ドルを調達していた場合、過去最大規模のICOとなる。

SECは、今回のICOが違法な有価証券の募集にあたり、虚偽の情報を提示して投資家を勧誘していると主張。裁判所は、同社と創業者に対する資産凍結および管財人の任命を求めるSECの要請を承認した。」

日本の金融庁も張り切らざるを得ないでしょう。

SECのプレスリリース。

SEC Halts Alleged Initial Coin Offering Scam

According to the SEC’s complaint, filed in federal district court in Dallas on Jan. 25 and unsealed late yesterday, Dallas-based AriseBank used social media, a celebrity endorsement, and other wide dissemination tactics to raise what it claims to be $600 million of its $1 billion goal in just two months.

The SEC alleges that AriseBank falsely stated that it purchased an FDIC-insured bank which enabled it to offer customers FDIC-insured accounts and that it also offered customers the ability to obtain an AriseBank-branded VISA card to spend any of the 700-plus cryptocurrencies. AriseBank also allegedly omitted to disclose the criminal background of key executives.

まるで開拓時代の西部-SEC委員長は仮想通貨市場の懐疑派筆頭(ブルームバーグ)

「クレイトン委員長の下で、SECは仮想通貨発行で違法に資金集めをする企業を監視するポストを設け、仮想通貨の投資信託を設定しようとする試みを阻止。また、投資家に対し資金を失うリスクをよりしっかりと認識するよう繰り返し促している。

クレイトン委員長が今週のインタビューで示した懸念は、仮想通貨を売買する規制の緩い取引所についてだ。多くの仮想通貨取引所がオフショアにあり、その業務内容を米連邦当局が捉えることができず、米国の投資家が資金を失うようなことがあっても、それを取り戻す手だてがほとんどないと説明した。」

Signaling Crackdown, SEC Boss Emerges as Crypto Skeptic-in-Chief(ブルームバーグ)(音声出ます。)
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