会計ニュース・コレクター(小石川経理研究所)

ディックスクロキ破綻、在庫転売が行き詰まり

ディックスクロキ破綻、在庫転売が行き詰まり

ジャスダック上場のディックスクロキが、民事再生法の適用を福岡地裁に申請したという記事。負債は約181億円。

「破綻の引き金となったのは昨年までの不動産投資ブームを追い風に購入した土地や開発物件の転売に行き詰まったためだ。ディックスクロキは昨年12月に福岡市中央区の天神地区で複合ビルを開発するため総額約70億円で物件を取得。開発後に総額約140億円でファンドに売却する計画だったが、解約により頓挫。」

当社民事再生手続き開始の申立てに関するお知らせ(PDFファイル)

「平成12年11月にはJASDAQ市場に上場し、以来、不動産ファンド及び個人富裕層に対する開発物件の1棟売りを推進し、7期連続の増収、5期連続の増益を達成いたしました。」

「今年9月以降は、同業他社の経営破綻が相次ぎ、世界的な金融危機が発生するに至り、不動産の買い手に対する融資が極めてつきづらくなるとともに、最後の買い手ともいえる財閥系等の大手不動産会社等の投資に当たっての価格目線も目だって下がってまいりました。このようなことから、当社では物件の売却による資金捻出が困難となりました。」

不動産市場への資金の流入により急成長し、それがストップするとたちまち破綻するという最近の倒産のパターンと同じです。

「不動産管理事業においては、物件間の競争の激化により、過去数年間に渡り、サブリース物件の家賃と敷金の逆ザヤが拡大する傾向にあり、資金繰が圧迫される要因となりました。」

会計的には、逆ザヤ部分の引当の要否が問題かもしれません。

次々的中、不動産版「デスノート」破綻リスト一挙公開
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