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水戸京成百貨店、コロナ助成金3億円不正受給 役員改ざん指示(茨城新聞より)

水戸京成百貨店、コロナ助成金3億円不正受給 役員改ざん指示

水戸京成百貨店(京成電鉄の子会社のようです)が、新型コロナウイルス対策の雇用調整助成金を3億円以上、不正受給していたという記事。

「同社によると、不正受給額は計約3億686万円。内訳は雇調金が約3億569万円、緊急雇用安定助成金が約117万円に上る。「営業外収益」として毎月計上していた。

勤務実績のデータを改ざんし、従業員が出勤していたにもかかわらず、休業扱いにするなどして、国に助成金を申請していた。」

前社長の関与の有無が、はっきりしないようです

「同社によると、総務部長と人事担当など計5人が不正に関与した。総務部長は「赤字を出せなかった」などと答えた。「前社長の指示があった」とも説明したが、調査チームが聞き取りなどを行った結果、前社長からの指示はなかったと結論付けた。」

幹部が5人も関与していれば、会社ぐるみでしょう。

13億円ほど返金するそうですから、財務的にも大きな影響です。(厳密には過年度修正も必要では)

「両助成金の総受給額は、不正分を含め、約10億円に上る。今後、総受給額を返金する予定で、上乗せ分を含めると、13億円規模になると見込む。」

退職した社員の通報で発覚したそうです。

水戸京成百貨店「雇用調整助成金」など3億円余を不正受給(NHK)

退職した社員から連絡を受けた茨城労働局が去年11月に京成百貨店に査察に入ったのをきっかけに不正受給が分かり、その後の百貨店の調査で、取締役の総務部長の指示で人事担当の課長など、合わせて5人が改ざんに関わっていたことが明らかになったということです。」

「不正受給の経緯については「改ざんを指示した役員は赤字になったら会社がもたないという恐怖心があった。過度に黒字確保を意識したことが原因の1つにあった」と説明しました。」

京成電鉄も水戸京成百貨店も、この件に関して、プレスリリース等は出していないようです。

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