積水化学工業が、不正会計問題が起きた完全子会社「日本ノーディッグテクノロジー」の社長らを解任するという記事。前社長は懲戒解雇だそうです。
「同社の社長らは2007年から不正な会計処理を続け、約10億円の営業利益を過大計上していたという。昨年12月に発覚し、積水が外部の調査委員会をつくって調べていた。」
調査委員会の調査結果概要も公表されています。報告書自体は見当たりませんでした。
特別調査委員会の調査結果と再発防止策等に関するお知らせ (PDFファイル)
「・・・特別調査委員会による調査においても、NNTにおいて売上済工事物件の原価を他の未売上の工事物件の仕掛原価に付替えることによる費用発生の繰延べ、または工事の完成前の時点での売上計上による利益の過大計上等の不適切な会計処理が行われていたことが確認されました。」
「NNTにおいては、高い売上目標値の達成を主目的とし、また、当社グループの管路更生事業の中核的存在としての期待に応えるべく、無理をしたものと考えられるとの指摘がありました。さらに、NNT経営陣を含めて複数人に不適切な会計処理の認識があったものの、これを止める者がおらず、発見遅延につながったとの見解が特別調査委員会から示されました。
総括として、NNTをはじめとする該当拠点における会計コンプライアンス意識の低さと内部統制の不十分な面、さらに内部監査のフィードバックの徹底不足が最重要の課題である旨の指摘があり、これらを踏まえた再発防止策の検討・実施をすべきとの提言がありました。」
提出を延期していた第3四半期報告書は、3月10日に提出したそうです。また、不適切な会計処理による損益影響額 1,063 百万円は、第3四半期で一括処理しているそうです。
四半期報告書をみたところ、重要性がないといっているだけあって、特別損失には計上していませんでした。
当サイトの関連記事
最近の「不正経理」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
2000年
人気記事