東証1部上場の商品卸会社「ドウシシャ」の元社員が架空の商品取引で、仕入代金計約6200万円をだまし取っていたという記事。
同社プレスリリース 不祥事事件に関するお詫び(PDFファイル)
この元社員は「架空の仕入と架空の売上を他人のパスワードを使って、その本人になりすまし、計上していた」とのことです。これが会社のシステムの話であれば、パスワードによるアクセス管理(IT全般統制)の不備ということになります。しかし、なりすまされた従業員(?)の方は、自分の売上や仕入の数値に他人の分が紛れ込んでいればわかりそうなものです。それとも、取引の承認者のパスワードを不正に使ったのでしょうか。いろいろと想像してしまいます。
会計的には、元社員を2006年2月に懲戒解雇しておきながら(つまりその時点では不正は明らかになっていたのに)、2007年3月期の中間決算に特別損失(153百万円)処理しているのがひっかかりますが、重要性がないと判断したということでしょう。
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