経理業務を受託していたコンサル会社の代表や従業員らが委託会社から横領していたとされる事件の控訴審判決で、無罪が言い渡されたという記事。無罪となった被告には会計士の人も含まれています。
「経理業務を委託された教育関連会社から3億8000万円を無断で送金、着服したとして、業務上横領罪に問われたコンサルタント会社「ファースト・コンサル」代表、柴垣敏久被告(57)ら3人の控訴審判決公判が4日、東京高裁で開かれた。栃木力裁判長は「送金には教育関連会社代表の承諾があり、横領罪は成立しない」として、いずれも実刑とした1審東京地裁判決を破棄し、3人に逆転無罪を言い渡した。」
「栃木裁判長は「送金について知らなかった」などとする教育関連会社代表の説明は信用できないと判断。また、有罪認定の根拠としたメモなどの評価について「争点整理を改めて行い、当事者に主張を尽くさせるべきだった」とした。」
コンサル会社3億8000万円横領 役員ら逆転無罪 東京高裁(NHK)
「被告側は、投資事業の資金として広告代理店のために振り込んだと主張しましたが、1審の東京地方裁判所は「コンサルティング会社の資金などに流用する意図があった」としていずれも実刑判決を言い渡し、3人が控訴していました。
2審の判決で東京高等裁判所の栃木力裁判長は「振り込みは広告代理店側との協議に基づいて行われたもので、横領の罪は成立しない」と指摘しました。
そのうえで「1審が判断を誤った理由は当事者に十分な主張をさせなかったことにあり、訴訟手続きの違法は極めて大きい」として実刑判決を取り消し、3人に無罪を言い渡しました。」
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